読書日記

  自由の拡大と幸福感

 『悩む力』(姜尚中)より、
 現代という時代の最大の特徴としてよく指摘されるのは、「グローバリゼーション」ということです。
 いまでは誰でもインターネットなどを通じてたくさんの情報を得たり、何かに自由に参加したり、あるいは何かを享受したりすることが容易になりました。その結果、一見すると、自由がいたるところにころがっているように思えます。
 しかし、自由の拡大と言われながら、それに見合うだけの幸福感を味わっているでしょうか。満ち足りた気分や安心感を味わっているでしょうか。
 科学や技術などの進歩によって便利な世の中になったと思います。それによって自由も拡大しているのでしょう。
 自由によって、幸せになれる可能性は増しているのではないかと思います。一方、不幸になる危険性も増しているような気がします。その人しだいで、幸せにも不幸にもなるということが増えているのではないでしょうか。

 たくさんの情報を得られることは、幸せのヒントが見つけやすいということです。
 でも、考え方(たとえば、比較や無いものねだりや求めすぎ悲観など)によっては不幸な気もちになりやすいのだと思います。

 幸せになるためには幸福感が大事です。どんなに幸せそうに見えても、本人が幸せを感じていなければ、その人は幸せではないのです。
 せっかく自由で恵まれた環境にいるのなら、幸せを感じて生活できるようになれるといいのではないでしょうか。(それが不幸になるのを防ぐ方法でもあると思います)

不幸を数えて暮らすより  幸せを数えて暮らそう



   

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悩む力』姜尚中

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