読書日記

  ものごとの意味を問い続ける

 『悩む力』(姜尚中)より、
 答えのない問いに悩んでしまう。それは、結局、若いからそうなるのだと思います。達観した大人は、そのようなことは初めからしません。
 ですから、私は青春とは、無垢なまでにものごとの意味を問うことだと思います。

 私は青春のころから自分への問いかけを続けてきて、「結局、解は見つからない」とわかりました。と言うより、「解は見つからないけれども、自分が行けるところまで行くしかないのだ」という解が見つかりました。そして、気が楽になりました。
 「自分とは何か?」とともに、多くの(特に若い)人が悩むのが「なんのために生きるのか?」だと思います。
 このようにはっきりした答え(正解)のない問いに悩むことは、決して無駄ではなく、価値のあることだと思います。

 自分なりの答えを見つけられる人もいれば、見つけられない人もいます。
 「自分は○○のために生きたい」という自分なりの目的を見つけらた人は、「自分の生き方はこれでいい」と思えるように行けるところまで行けばいいのだと思います。
 「わからない」というのも一つの答えだと思います。人生の目的は「わからない」でも問題なく生きていくことはできます。
 どうしても人生の目的がほしいという人に私が提案するのは「幸せになるため」で、そのための実践方法も提案しています。

 このようなことを問い続けて生きられる人は、時間の余裕のある幸せな人なのかもしれません。生活に追われて考えられない人もいるでしょう。
 でも、人生の中でこのようなことを考える時期が何度かあったほうがいいのではないかと思います。
 幸せになりたいという人は、自分の幸せ・生き方について考え直す時がもてるといいのではないでしょうか。



   

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悩む力』姜尚中

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