第3講 自分の幸せ・生き方について考え直す
第4週 「自分の生き方はこれでいい」と思えるように生きる
「こういう生き方をしたい」と思っても、すぐにはできないことが多いと思います。
だからと言って、自分の生き方を善くしていく努力をしない、さらには今の自分の生き方を否定したりバカにしたりするのは、よくないと思います。
「自分の生き方はこれでいい」と思えるように努力していくことが大切だと思います。
まずは、「今の自分の生き方は(それなりに)いい」と考えられたら、と思います。
今の自分の生き方は、現実に則して時間をかけてつくってきたものですから、自分にとって「それなりにいい」はずだと思うのです。
欲を言ったらキリがありません。自分の理想とは違うからと、現実的に無理なことを自分に要求しても自分を苦しめるだけです。
「今の自分の生き方はこれで(それなりに)いい」と思えれば、その中で生活を愉しむ工夫もできるのではないでしょうか。今の生活の中で、小さな何かを変えていくことはできるはずです。
もう一つは、自分が望む方向に生き方を変えていくことです。
すぐには変えられないかもしれませんが、自分の生き方を変えられる機会は時折あると思います。そういうチャンスを見逃したり、迷っているうちに見過ごしてしまわないようにできたら、と思います。
「今の生き方もいいけど、チャンスがあれば生き方を変えてみるのもいいのではないか」と考えられたら、と思います。
いちばん大事なのは、「自分の生き方はこれでいい」と言えるように努力することだと思います。
今の生活を善くする努力もしないで、自分の生き方を否定するのはどうかと思います。
今の生活の中で少しずつでも幸せを感じられるようになれば、「今の生き方はそれなりにいい」と思えるようになれるでしょう。
「自分の生き方はこれでいい」というのは、自分の思い込みでいいと思うのです。同じように見えても生き方は人それぞれで違います。自分に合った生き方がいいのです。
「自分の生き方はこれでいい」と思えるようになると、かえって、いろんな生き方を選択できるようになる気がします。