しあわせ日記

  「持つ」と「ある」

 3月23日はドイツの心理学者・哲学者エーリッヒ・フロムの誕生日(1900年生まれ)。
 フロムは『愛するということ』の著者として有名です。
 『愛するということ』は、NHK・Eテレ「100分 de 名著」で2月にとりあげられました。

 フロムは『生きるということ』の中に、「持つ」ことと「ある」ことについて書いています。
 「ある」ことは「今ここ」で自らの経験として起こる。
 何をするかよりも自分のあり方どういう心でやれるか)が大事。あり方は成長する人間の性格は変わりうる
 ものを持つことにとらわれずに、ものから自由になる

 英語では、「持つ」は「I have ○○」で、「ある」は「I am ○○」です。
 「持つ」ためには、まず、求めるもの(物・人・事)を得ることが必要です。たとえば、物を買う、人(の愛/評価/賞賛など)を得る、何かを行う(経験を得る)、・・・。
 求めるものが得られないと幸せになれず、求めすぎると不幸になってしまいます。
 「ある」ことは、今あるものを大切にすればいいのです。今ある幸せを感じられるようになれば、幸せになれるのです。

 「幸せになる」ためには何かを「持つ」ことが必要であり、「幸せである」ためには心(のあり方・働かせ方)しだいです。
 ただし、今ある幸せだけで満足できる人はめったにいないでしょう。
 今ある幸せを感じ(幸せであり)つつ、さらなる幸せを追求して(さらに幸せになって)いければいいのではないでしょうか。



   

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