読書日記

  実践によって成長する

 『生きるということ』(エーリッヒ・フロム)より、
 持つことは、何か使えば減るものに基づいているが、あることは実践によって成長する。
 理性の、愛の、芸術的、知的創造の力、すべての本質的な力は、表現される過程において成長する。
 物質的なものには使えば減る(その分減る/価値が減る/すり減るような)ものが多いのでしょう。
 かと言って、使わなければ価値や意味がないものも多いでしょう。
 物には老朽化するものが多く、いつかは失われるものが大半です。
 そういうものを「持つ」ことにとらわれないほうがいいのでしょう。

 自分に「ある」力は、使っても減らずに、むしろ成長する(増える)のでしょう。
 知的能力、運動能力、芸術的能力などは、実践(練習/訓練)を積み重ねることであるところまでは向上できます。
 『愛は幸運の財布である。与えれば与えるほど、中身が増す』(ミュラー)という名言があるように、愛の力も同様です。
 出せば増え、出し惜しむと減る「力」が他にもいろいろあるでしょう。

 ふつう、能力は使い続ければ維持できます。反対に、使わない能力は衰退します。また、(工夫しながら)使うことで向上できる能力が多いのだと思います。
 たとえば、幸せを感じる能力がそうです。幸せを感じて生活している人は幸せを感じる能力を維持できます。幸せを感じないで生活している人は徐々に徐々に幸せを感じにくくなると思います。幸せを十分に感じようと工夫をしていれば、幸せを感じる能力を磨くことができると思います。

 幸せになるためには、幸せになる能力が必要です。
 幸せになる能力を向上させるためには、自分の生活の中で幸せになれるように工夫と努力を続けることがいちばんだと思います。
 幸せになる能力を工夫しながら使い続けることで、少しずつ幸福度を高めていけたらいいのではないでしょうか。



   

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