第1講 幸せを感じる能力

 幸せになる能力で、第一に重要なのは、「幸せを感じる能力」だと思います。
 幸せをもっていても、幸せに出会っても、幸せを手に入れても、それを幸せに感じられなければ、その人は幸せにはなれません。
 たとえ小さな幸せでも十分に感じられる人は、幸せに暮らせるでしょう。

 自分の幸せに気づけなければ、そのまま時は流れていってしまい、幸せを感じることはできません。自分の幸せにどのくらい気づけるかという「幸せに気づく能力」が重要です。

 自分の幸せに気づいて(いて)も、それを感じられなければ、ほとんど価値はないのではないでしょうか。幸せな感じをどのくらい心の中でふくらませることができるかという「幸せを十分に感じる能力」が重要です。

 幸せな感じがしても、こんなのが幸せなのか?、こんなのは(たいした)幸せではない、などと考えてしまうと、幸福感があっという間にしぼんでしまいます。自分が感じた幸せをどのくらい信じられるかという「自分の幸せを信じる能力」が重要です。

 そして、幸せを感じられるようになるための第一関門が、生活の中で幸せを意識できるかどうかです。そのためには、幸せを意識する能力(はじめは、心がけ)が大事です。

 自分の幸せに気づき、それを十分に感じて、それを疑ったりバカにしたりしないで、「幸せだなぁ」と思う習慣をつくることができれば、と思います。
 「幸せを感じる」いちばんのポイントは、「素直な心」かもしれません。素直に幸せを感じられる心を少しずつ磨いていけたらいいのではないでしょうか。


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