第1講 幸せを感じる能力 自分の幸せを信じる能力
幸せを感じる能力の3つめは、「自分の幸せを信じる能力」です。
「信じる」ことの一つは、「疑わない」ことです。
幸せを感じた時に、「これが本当に幸せなのだろうか?」などと疑うと、幸福感はあっという間にしぼんでしまうでしょう。
「信じる」ことのもう一つは、「余計なことを考えない」(無視しない)ことです。
幸せを感じても、すぐに別のことを考え始めれば、幸福感もどこかへ行ってしまうでしょう。
いずれは他のことに関心が移り、幸福感も消えていくものですが、幸せを感じた時には、一旦は、それをしっかりと受けとめたほうがいいのです。
実際には、前回の「幸せを十分に感じる能力」に書いたように、幸せな感じがしたら「いいなぁ」「幸せだなぁ」などと思えればいいでしょう。
さらに、想像力を働かせることで、幸福感を膨らませたり、持続させることも可能でしょう。
幸せな感じがした時には、それを信じて味わえばいいのです。
ところが、幸せを感じる能力が足りない人は、自分の幸せを疑ったり、余計なことを考えたりして、幸福感をあまり感じられないのです。
「自分の幸せを疑うことは、幸福感をディスカウント(値引き)する不幸になる考え方」ということを知っておいてください。
自分の幸せを疑っているのに気づいたら、「疑うから幸せを感じられなくなるんだ」と考え、疑う考えをストップして、幸せを感じることに集中できたら、と思います。
自分にとっての幸せは、幸福感が決めるのです。
その幸せの基準を疑ってしまっては、元も子もありません。
幸せを感じた時には、それを信じて(疑わず、余計なことを考えずに)素直に幸せを感じることが大事なのです。
簡単なことのようですが、自分の幸せを信じられないために、幸せをあまり感じられないことが多いのです。
幸せを確かに感じられるようになるためには、自分の幸せを信じる能力を身につけることが大切だと思います。
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