第1講 幸せを感じる能力 幸せを十分に感じる能力
自分の幸せに気づいた時には、十分に感じられるといいでしょう。
幸せを十分に感じる能力を育てれば、小さな幸せからも強い幸福感を得られるようになれるでしょう。
1.幸せを感じることが大事だと思う
自分の幸福感が大事だと思えば、幸せを感じやすくなります。
幸せを感じることをバカにしたり、恥ずかしがったりしていると、幸せを感
じにくいでしょう。
また、その幸せについて客観的な評価をして、「小さい」とか「意味がない」とか考えるのは禁物です。評価などの余計な考えは幸福感をディスカウントしてしまいます。
幸せな時には、幸せを感じることに専念したほうがいいでしょう。
2.幸せを素直に表現する
幸せの表現方法はいろいろあります。幸せを表現することで、幸福感は増します。
第一の方法は、「幸せ」という言葉にすることです(心の中の言葉として、口に出さなくてもかまいません)。
「幸せだなぁ」のような言葉によって、そのまま流してしまいがちな、なんとなく幸せな感じを確実な幸せに変えることができます。言葉にすることによって、実際に幸福感も生まれます。
人それぞれ、時と場合にもよります。その時の自分なりの表現方法を工夫し、身につけていけたらと思います。
3.想像力を働かせる
想像力が幸福感に与える影響は絶大です。次のような想像が幸福感を高めてくれます。
・幸せの理由を説明する(想像)
たとえば、「生きている幸せ」の理由はたくさんあります。
少し考えて、想像してみてください。少しかもしれませんが幸福感が湧いてくるのではないでしょうか。
・その幸せを得るプロセスを思い出す(想像)
手間がかかったり、困難があったことほど、幸福感が強くなります。
・人の気もちを思いやる(想像)
人が自分に何かをしてくれた時、相手が自分のことを思ってしてくれたことを想うと、幸福感が増します。
・なくした時の想像
自分が持っている幸せは、それがなくなった時、失った時のことを想うと、その幸せの大きさがわかり、幸せを実感できます。
健康・まわりの人など、なくした時を想像してみてください。それがどんなに大切で、今あることが幸せかがわかります。
自分のもっている幸せはもっとたくさんあります。なくした時を想像し、幸せを感じ、大切にできるようになれたら、と思います。(実際になくしてからでは遅いのです)
・感謝する(想像)
その幸せとの出会い、その幸せの存在を「ありがたいなぁ」と感謝することにより、さらに幸福感を加えることができます。
神や仏に感謝するのも1つの方法です。
心から感謝することは、幸福感につながります。
・生きがいや希望につなげる(想像)
幸せを感じた時に、「生きていてよかった」「生きているかいがあった」などと生きがいを感じることも幸福感です。
さらに「これからも生きていくかいがある」「またいろいろな幸せを感じよう」のように希望につなげるのも幸せになる考え方です。
これを毎回やるのは大げさな気もしますので、たまには1つの幸せから、生きがいや希望につなげてみてはどうでしょうか。幸せに生きる力になると思います。
強い幸福感を得るためには、2つの方法があります。1つは大きな幸せを手に入れること、もう1つは幸せを十分に感じる能力を身につけることです。
幸せを十分に感じる能力を育てましょう。それは、大きな幸せを得ることよりも容易ではないかと思います。また、一度身につければ、日々の生活の中で何度も使え、一生役に立つことでしょう。
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