読書日記

  精神を偉大にする

 『自省録』(マルクス・アウレーリウス)より、
 万物はいかにして互いに変化し合うか。これを観察する方法を自分のものにし、絶えざる注意をもってこの分野における習練を積むがよい。実にこれほど精神を偉大にするものはないのである。
 このような人はつぎの二つのことで満足している。すなわち現在の行動を正しく果たすこと、および現在自分に分け与えられているものを愛することである。
 万物流転、すべてのもの(事・人・物)は変化します。
 いろんなものが関わり合って互いに変化するのでしょう。

 「どうなると、どう変化するか」、それを知ることができるといいのでしょう。
 それがわかっていれば、「自分がこうすれば、こうなる」と考えて行動に移せば、自分の思い通りになるのです。
 それがわかるようになるためには、もの(事・人・物)をよく観察こと、その経験を通した習練を積み重ねることが大事なのでしょう。
 それがわかるようになるということは、人間としての成長であり、偉大な精神に近づくことなのでしょう。

 ものの変化は、「原因があって結果ある」という“因果・因縁の法則”や“原因と結果の法則”とも考えられるのではないでしょうか。
 私も“案因運縁恩[あいうえお+ん]の法則”というのを考えたことがあります。

 ものの変化の道理がわかっていれば、それに従ってただ行動すればいいのです。その行動を愛することができると、なおいいのでしょう。
 そして、行動の結果として自分に与えられたものを愛し、幸せを感じられるようになるといいのではないでしょうか。



   

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