読書日記

  人間としての力

 『自省録』(マルクス・アウレーリウス)より、
 怒るのは男らしいことではない。柔和で礼節あることこそ一層人間らしく、同じく一層男らしいのである。そういう人間は力と筋力と雄々しい勇気とを備えているが、怒ったり不満をいだいたりする者はそうではない。なぜならばその態度が不動心に近づけば近づくほど、人は力に近づくのである。
 態度が柔らかく礼儀正しい人は、人間として素晴らしいのでしょう。
 これに対して、怒ったり不満に思ったりばかりしている人は、人間として問題があるのでしょう。

 人間として素晴らしいのは、まず第一に、心身が健全であることなのではないでしょうか。
 そうあるためには、心身の健康をキープすることが大事でしょう。
 さらに、強い身体と強い心を養えると、なおいいでしょう。
 健全な身体には「心地よさ」が伴い、健全な心には「幸福感」が伴うのだと思います。

 幸せに生きるためには、環境にあまり左右されない“不動心”がもてるといいのでしょう。
 たとえば、出来事に左右されない人に左右されない境遇に支配されない悩みや問題に左右されない、・・・。
 安定した穏やかな心で生きていけるようになれるといいのではないでしょうか。
 そのためには、人間としての力(幸せになる能力)を向上させることが大事だと思います。



   

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