読書日記

  境遇に支配されない

 『自分を生かす人生』(本多静六)より、
 人は境遇に支配されてはならない。かえってその境遇を支配していく勇気が必要である。貧乏だ、病気だ、学校に行けないとか、世間が不景気だ、先輩が不親切だなどと、親や世間を恨んだり、境遇を悲観したりするのは意気地なしの骨頂である。

 ただ残酷な目に遭った時には天の試練だと思ってこれに堪える修養をするというように、どんな苦痛、どんな境遇にも善処し、これを利用して自分の修養に資し、ますます誠実勤勉になれば自分の運命は自然に開拓されるものである。
 厳しい境遇にあっても、それを悲観してただ嘆いたり、状況や他人のせいにしたりいても、余計につらいだけです。それでは何も変わりません。
 つらい境遇はまず現実として受け入れ、その上で対処や改善が可能ならその努力をする、どうしようもないことは慢性的な問題としてうまくつきあっていく覚悟をする。いずれにしても、問題があっても幸せに暮らせるように心がけることだと思います。

 すごくつらいことがあっても、それをいい経験と考え、自主的に取り組むことで強くなれたらいいのでしょう。どんな不幸も時間をかければ、幸せに変えることはできると思います。
 「自分を育てよう」という目標をもてば、「すべてのことはいい経験」と考えることもできるでしょう。

 自分を育てることで境遇に支配さないように、できるだけ不幸にならないようになれるといいのでしょう。環境や出来事や人に左右されない自分になれたらいいのではないでしょうか。



   

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自分を生かす人生』本多静六

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