存在しないものを、すでに存在するものと考えるな。それよりも現存するものの中からもっとも有難いものを数えあげ、もしこれがなかったら、どんなにこれを追い求めたであろうということを、これに関して忘れぬようにせよ。しかし同時に、これをたのしむあまり重要視しすぎる習慣に陥り、そのためにこれがなくなったら気も顛倒してしまうようなことにならないように注意せよ。「××たらどうしよう」などと未来のことを考えても不安な気もちになるだけです。
次の日の日記 最新の日記 『自省録』マルクス・アウレーリウス ホームページ |