読書日記

  人間に可能なこと

 『自省録』(マルクス・アウレーリウス)より、
 或ることが君にとってやりにくいからといって、これが人間にとって不可能であると考えるな。しかしもし或ることが人間にとって可能であり、その性質にかなったことであるならば、それは君にも到達しうることだと考えるべし。
 生きていればうまくいかないこともあるし、誰にでも苦手なものはあります。
 ちょっとやってみてやりにくいからと、「できない」と決めてしまえば、実際にできなくなってしまいます。
 努力すればできる“自分の可能性”を自ら捨ててしまうのは、自分のためによくないでしょう。

 「自分にはできない」と思えることでも、世の中にはできる人がいるはずです。ということは、不可能なことではない、ということです。
 人にできることなら、自分だって努力すればできるのではないか、と考えられるといいのでしょう。

一人の人に可能なことは万人に可能である と私は常に信じている(ガンジー)

 「自分にはできそうもない」と思うのは、自分がやり方を知らないだけではないでしょうか。それに実は、「ほとんどのことは簡単なことの積み重ねでできる」のだと思います。
 「自信がないからできない」という人もいるでしょうが、「自信がない」ということは「やってみなければわからない」「うまくいく可能性もある」ということだと思います。

 自分が本当に実現したいことは、安易に「できない」と決めつけないほうがいいのではないでしょうか。



   

次の日の日記

最新の日記

自省録』マルクス・アウレーリウス

ホームページ