読書日記

  信条にもどる

 『自省録』(マルクス・アウレーリウス)より、
 つねに信条通り正しく行動するのに成功しなくとも胸を悪くしたり厭になったりするな。失敗したらまたそれにもどって行け。そして大体において自分の行動が人間としてふさわしいものならそれで満足し、君が再びもどって行ってやろうとする事柄を愛せよ。
 自分が「これでいい」と信じる行動・努力をしているのなら、いい結果がでないからといって、不幸な気もちになってはいけない。
 いい結果がでないことを、他人や状況のせいにしても、不満を感じたり腹が立ったりするだけです。
 自分を責めても、つらい気もちになるだけです。
 運を嘆いても、悲しくなったり空しくなったりするだけです。

 自分がちゃんと努力しているのなら、結果にとらわれずに、平然とそのまま続ければいいのです。
 一所懸命に努力している自分をほめてあげてもいいくらいです。
 いい努力を続けることがいい結果につながる、と信じることです。

 たとえ失敗したとしても、落ち込んだり(何もかもを)あきらめたりしないことです。
 反省して、問題があったのなら、改善すればいいのです。失敗の経験から、何かしら学べることがあったのなら、それは「いい経験」です。
 そしてまた、次の目標に向かって努力を始めればいいのです。

 「自分の夢や目標をもって生きよう」「目標を達成するために、いい努力を続けよう」「できるだけ努力の過程を楽しもう」「自分が行っていることを愛そう」のような信条をもち続けて、生きていけるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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