読書日記

  集中力トレーニング法

 『大局観』(羽生善治)より、
 集中力をつけるのに効果的なトレーニング法はいくつかある。
 第一の方法は、何も考えない時間を持つことだ。
 第二の方法は、一つのことをじっくり考えることに慣れることだ。
 第三の方法は、時間と手間のかかることに取り組むことだ。
 「集中力をつけたい」と思うのなら、そのための努力をすることです。
 集中力を鍛える方法はいろいろあるようです。

 集中するためには、反対に集中しない時間があったほうがいいのでしょう。
 考えることに集中するためには、何も考えない時間をもつこと。身体を動かす作業に集中するためには、力を抜いてリラックスする時間を持つことでしょうか。何もせずにボーッとする時間は、頭も身体も脱力弛緩できるのではないでしょうか。
 実際には、何も考えない(無念無想)というのは難しいでしょう。心静かな時間をもつことができるといいのではないかと思います。また、ゆっくり歩くのもよさそうです。

 集中力がない人は、何かをじっくり考えることのない人かもしれません。
 じっくり考えるということは、落ちついて深く考えること(たとえば、物事の本質・実相を考える、先の先を考える人の気もちを考える自分の気もちを大切に考える)だと思います。同じ考えを繰り返すだけで苦悩を続けるのはじっくり考えているとは言えないでしょう。
 じっくり考える具体的な方法としておすすめするのは、「紙に書いて考える」方法です。
 じっくり考える心がけを続ければ、徐々に慣れて長く集中して考えられるようになるのではないでしょうか。

 長期間かかることに取り組めば、集中力を支える根気を養うことができるのだと思います。
 この本には「たとえば長編小説(『源氏物語』『徳川家康』など)を読むことだ」と書かれています。

 いずれにしても、日頃から「集中力を高めよう」という具体的な努力を続けることで、少しずつ集中できるようになっていけるといいのではないでしょうか。



   

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