読書日記

  他人のために生きる

 PHP5月号の特集は『「焦らない」ほうがうまくいく ゆとりのある人・心穏やかな人』。
 鎌田實さん(諏訪中央病院名誉院長)は、
 そよ風のように生きるためには、ガツガツしないことが大切だ。自分のことだけを考えた生き方はどうしてもガツガツし、周囲に要らざる緊張感をもたらすものである。だから、すこしは他人のために生きてみることが必要なのだ。
 他人のために生きるといっても、それは1パーセントでいい。1パーセントだけ、誰かのため、他人のために生きてみるのである。1パーセントだけでも他人のために生きると、それがまわりから見れば「ゆとり」のある人に見えるのではないだろうか。
 ガツガツした生き方は、とても「そよ風のように」とは言えないのでしょう。
 自分の幸せだけを考えて生きている人、幸せなもの(事・人・物)をもっていても、「ゆとり」のある幸せな人には見えないのではないでしょうか。自分の幸せだけに執着する我利我利亡者は、「そよ風」とはほど遠い存在(寒風?木枯し?)でしょう。

 自分の幸せを求めるのは、人間として当然のことであり、いいことだと思います。
 ただし、そのためにまわり(の人)のことが見えなくなるようでは、自分(の幸せ)のためにならないのではないでしょうか。
 そこで、他人(の幸せ)のために行動できるといいのでしょう。

 実際には、人のため」は「自分のため」になるのです。
 人を幸せにすることが自分の幸せと思えるようになるといいでしょう。

 人を幸せにするといっても、自分が幸せにしたい人を幸せにすればいいのです。幸せにしたいと思えた時に、すればいいのです。今自分にできることがあれば、すればいいのです。ささやかなことでもいいのです。
 幸せにしたいと思える人がいるのなら、その人を幸せにする方法を考えてできるチャンスがあったら、実践してみてはいかがでしょうか。



   

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