読書日記

  無為で自ずと幸せになる

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せになるために何か(特別なこと)を為さなくてもいい。
 でもそれは何もしないことではない。
 欲を減らし、心静かに生きていれば、
 幸不幸は自ずと幸せなほうに定まる

  (『老子』第37章「道常無為、而無不為、不欲以静、天下将自定」)

 「○○たら、幸せになれる」と思っている人は、何か(○○を得ること)を為し遂げないと幸せになれない、と思いがちです。
 特別なことをしなくても、今のままでも、心がけしだいで「今は(それなりに)幸せ」と思えるようになれるのだと思います。

 “無為”とは、「処世のうえでことさらな作為をしないこと、自然にあるがままのふるまいでいること」。
 特別なことをしようと思わなくても、自然にふるまう生活の中で幸せを感じて暮らせるようになれるといいのです。

 そのためには、不幸になるような欲を無くし、幸せになれる欲をもつことです(欲があるから)。
 また、平静な心は、幸せな生活の基盤をなすものだと思います。平静な心を保つ習慣をつくることができるといいでしょう。

 このような心がけだけでも、不幸な気もちになることが減り、幸せを感じられることが増えるでしょう。
 できるだけ不幸にならずに、少しずつでも幸せになれることができるようになれば、自ずと幸せに(暮らせるように)なれるのではないでしょうか。



   

次の日の日記

最新の日記

老子』から学ぶ幸せの道

ホームページ