読書日記

　　幸せになる能力

　『老子』（小川環樹・訳注）をヒントに考える“幸せの道”。

「幸せの達人は、その能力があるように見せない。
　能力が有る限り、幸せであり続けられる。
　たまたま幸せになった人は、それで有頂天になる。
　能力がないため、すぐに幸せでなくなる」
　　（『老子』第３８章「上徳不徳、是以有徳、下徳不失徳、是以無徳」）

　日常的に幸せになるためには、幸せになる能力が必要です。
　能力があれば、それを使い続けることで、ずっと幸せでいられます。
　真に幸せな人は、自分の幸せやその能力を見せびらかしたりはしません。

　幸せになれない人は、幸せになる努力をしていないか、努力はしていても幸せになる能力が足りないか、のいずれかでしょう。
　幸せになる能力が足りない人は、一時的に幸せになれたとしても、一つの幸せは長くは続かず、すぐに幸せでなくなってしまうでしょう。

　たいていの能力は、使わなければ低下し、使い続ければ維持でき、工夫しながら使うことで向上できます。
　幸せになる能力も同様です。幸せになる工夫と努力を続けることで、幸せになる能力を向上させていくことができます。
　幸せになる能力が向上するにつれて、少しずつ幸せになっていけたらいいのではないでしょうか。



　　　

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