読書日記
道理が道を照らす
『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。
「
万物は生長し、生きるが、おのおのその根に帰る。
(動物の場合には、死ぬ)
そういう宇宙の常を知ることが幸せの道を明るく照らす。
幸せの道は永久に続く。
死ぬまで少しずつ幸せになっていける
」
(『老子』第16章「万物並作、各復帰其根 、知常曰明、道乃久、没身不殆」)
誰の命・人生にも終わりがあります。当たり前のことですが、それをちゃんと知ることで、より幸せに生きられるようになるといいのではないでしょうか。
「
死について
」ヘタに考えて、ただ恐ろしい気もちになるのはよくありません。「人間は誰でも死ぬもの」「しかたがない」と受け入れる(あきらめる)ことで、恐怖感を少しでも小さくできるといいでしょう。
そして、「死についてこれ以上考えてもしかたがない。こんなことを考えるよりも○○をしよう」のように
切り替えられれば
いいのだと思います。
「
死」を想うことで「生
」についてよく考えて、自分なりの死生観をもてるといいのでしょう。
たとえば、
自分の幸せ・生活・生き方
、
なんのために生きるのか
、
生きているうちにしたいこと
など。
自分なりの生き方や
人生の目的
や
やりたいこと
や
幸せになる方法
がはっきりすれば、「死の恐怖」よりも「生の幸せ」に心が向かうようになるのではないでしょうか。
また、限りがあるとわかれば、今まで「当たり前」と思っていたことが、有り難いこと・幸せなことと思えるのではないでしょうか。
たとえば、今まで当たり前にできていたこと、有って当たり前のもの、当たり前に利用していたもの、いるのが当たり前に思っていた人の存在、当たり前に人がしてくれていたこと、・・・生きていること。
自分以外の“命あるもの”にも、命の尊さ・存在価値があることに気づけ、それを美しいと思えるのかもしれません。
自ずと
自然や生物への好奇心
も湧いてくるのではないでしょうか。
このような宇宙の道理は他にもいろいろあるはずです。そういうものを一つ一つ知り、それを幸せになるために活かせるようになれるといいのでしょう。
そういう学びによる心の成長を続け、生涯少しずつ幸せに暮らせるようになっていけたらいいのではないでしょうか。
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