読書日記

  自分の幸福感を信じる

 『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

自分の幸せを信じる心が足りないと、
 不信感がわき、幸せを感じられなくなる

  (『老子』第17章「信不足焉、有不信焉」)

 自分が幸せを感じた時に、「これが本当に幸せなのだろうか?」と考えてしまう人がいます。
 自分の幸せを疑うことは、幸福感をディスカウント(値引き)してしまう考え方です。
 疑うことで、不信感や不安などのイヤな感じがしてしまうこともあります。

信じるとは、信じようという意志である」。
 信じられるか信じられないかよりも、自分が信じようとするかどうかのほうが大事なのです。
 幸せは、人それぞれです。自分の幸せ(の基準)は自分(の幸福感)で決めればいいのです。人からどう思われるかではなく、自分がどう感じるかが重要なのです。
 自分が幸せを感じられることは、自分の幸せの一つであることは確かです。

「信じるとは、疑わないこと。疑う考えを捨てること」。
 つい疑ってしまうのはしかたがありません。
 疑ってしまっても、「こんなことを考えるのはよそう。自分の幸福感を信じよう」と考えればいいのです。

 今感じられる幸せを信じて、これからの自分(の幸せになる努力)を信じることができれば、自分の将来の幸せを信じられるでしょう。
 自分の将来の幸せを信じられれば、ちょっと力を抜いてラクに、ある程度安心して、それなりに幸せに今を生きられるのではないでしょうか。



   

次の日の日記

最新の日記

老子』から学ぶ幸せの道

ホームページ