読書日記

  〈活動による幸せ〉と〈休息による幸せ〉

 『こころのレシピ』(クリストフ・アンドレ)より、
 私たちはあえて活動しなくても、ただ静かに何かを見つめたり、耳を澄ましたり、考えごとをしたり、昔のことを思い出したりするだけで、十分に幸せを感じることができるのです。
 ジャン=ジャック・ルソーも『孤独な散歩者の夢想』のなかでこう言っています。《こうして何もせずにのんびり過ごすことこそが、私が望む最大の幸せである》

 〈活動による幸せ〉と〈休息による幸せ〉、これを交互に感じるのがいちばん理想的な状態です。
 幸せというと嬉しさや喜びや感動のような比較的強い幸福感を思い浮かべ、幸せになるためにはそういう幸福感を得られる活動をすることを考える人が多いのだと思います。
 その一方、くつろいだ時間心静かな時間心穏やかな時間などを幸せと思える人もいます。
 また、好きなこと時間をかけてゆっくりやるのが幸せという人もいます。中には、何もせずにのんびり過ごすことを幸せと思う人もいるのです。

 ただし、終始静的な幸せだけでは幸せでい続けるのは難しいのでしょう。一所懸命に活動した人が休息の幸せをより感じやすいのだと思います。
 〈活動による幸せ〉と〈休息による幸せ〉を織り交ぜて生活できるといいのでしょう。

 いろんな幸福感があります。
 刺激的・活動的でエキサイティングな幸せよりも平穏な幸せのほうが得やすく持続しやすいのだと思います。
 また、平穏な心の状態のほうが幸せを感じやすいということもあります(気分がよいと、なおさらです)。

 平穏な心の状態を生活の基盤にして、その中でいろんな幸せを感じて生きられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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