読書日記

  幸せの4つの顔

 『感情力』(フランソワ・ルロール&クリストフ・アンドレ)より、
 〈幸せ〉について哲学者たちが考えたことを分類してみれば、次の4つに分類できる。〈喜び〉、〈満足〉、〈目的を達成していくこと〉、〈心の平静〉の4つである。心理学者のアヴェリルとモアはこれを〈幸せの4つの顔〉と呼んでいる。
 さて、この4つの幸せは、〈強烈な幸せか、静かな幸せか〉、〈外からの幸せか、内からの幸せか〉という2つの物差しを使って分類すると、その特徴がよりはっきりした形で表れる。
 幸せはたくさんあります。そして、いろんな幸せがあります。
 それらを分類することもできるのでしょう。

 〈喜び〉は、外から(出来事として)もたらされ、強い幸福感を得られる(一時的な)幸せ。
 〈満足〉は、外から(環境として)もたらされ、静かな幸福感を得られる(日常的な)幸せ。
 〈目的を達成していくこと〉は、内(自身の努力)からもたらされ、強い幸福感を得られる幸せ。
 〈心の平静〉は、内(心のあり方)からもたらされ、静かな幸福感を得られる(日常的な)幸せ。

 幸せには、日常的な幸せと非日常的(一時的)な幸せがあります。
 〈目的を達成していくこと〉は、達成の瞬間は非日常的(一時的)な幸せで、日々感じられる充実感は日常的な幸せだと思います。

 〈強烈な幸せか、静かな幸せか〉に近い分類として、〈大きな幸せか、中ぐらいの幸せか、小さな幸せか〉というのもあるでしょう。
 また、〈相対的な幸せか、絶対的な幸せか〉というのもあると思います。
 他にも幸せの側面によっていくつかの分類ができるのではないかと思います。

 幸せについての幸せになる考え方をしたほうがいいのではないでしょうか。



   

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