読書日記

  識別眼を養う

 『「原因」と「結果」の法則3 困難を超えて』(ジェームズ・アレン)より、

 人間の進歩に不可欠な能力を一つだけ挙げるとすれば、それは、真実と偽りを見分ける能力、ということになるでしょう。

 識別眼は、気高い能力であるために、それを養うためには、やはり気高い方法、つまり、「自分自身の思い、意見、および行いを持続的に分析・吟味する」という方法が採用されねばなりません。

 つねに《真理》に従う姿勢を崩さず、「私は正しいのだろうか」とつねに自問し、自分の思いを、謙虚な姿勢で、じっくりと分析・吟味しつづける人間は、やがて、真実と偽りをどんなときにも明確に区別できるようになります。そしてそのときから、識別眼というかけがいのない能力がその人間のものになります。
 幸せになるためには、幸不幸を見分ける能力(幸不幸の識別眼)を養うといいでしょう。

 幸せは人それぞれです。自分の幸せは自分で識別するしかありません。
 自分の幸せを知り、自分が幸せになれることを考え・実践すれば(つまり、自分の思いと行いを変えれば)いいのでしょう。
 でも、自分の幸せを知らず、何をすれば自分が幸せになれるのかがわからない人がいます。
 また、一つの幸せしか考えられず、自分の幸せが他にもあることに気づけない人もいます。

 不幸も人それぞれです。そして、その原因は自分(の思いや行い)にある。
 そう考えれば、不幸にならないようにするために自分の考え方行動を変えることができればいいのでしょう。

 「これが自分にとっての幸せなのだろうか?」「自分が心から望む幸せはなんだろうか?」「これは不幸になる考え方ではないだろうか? では、幸せになる考え方は?」「これは不幸になる行動ではないか?」「幸せになるには何をしたらいいのだろうか?」などと、自分の心(感情・望み・思考)と行動をよく吟味するように心がけることができればいいのではないでしょうか。

 自分の思いと行いを生活の中で吟味することは、実際には難しいのではないかと思います。
 自省する時間をもち、その中でできたらいいのだと思います。



   

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