紙に書いて考える
重大な問題を考える際には、紙に書きながら考える方法をおすすめします。
メリット
紙に書いて考える方法には、次のようなメリットがあります。
・紙に書くことで、問題を明確にすることができます。
・紙に書いていく過程で、問題を整理することができます。
・読み返してみることで少しは客観的に考え直すことができます。
・同じ考えだけを繰り返さずに(堂々巡りをせずに)すみます。
・時間を置いて考え直す時には、前に考えたことを思い出し、次に考えをすすめることができます。
・大切なこと(目標/期限など)を忘れなくてすみます。
・目で見ることで比較がしやすくなります。
・かたづいた問題は線を引いて消してしまえば、きちんと終わりにすることができます。
・紙に書いて考える時間は集中して考えることができます。それ以外の時にはその問題について考えないように心がければ、時間を限って考えることもできます。
書き方のポイント
紙に書いて考える際の書き方については、自由でいいのです。
「問題を考える」のを、落書きをしながらする感じでいいのです。要は、書くことがメインではなく、集中して考えることがメインなのです。
とにかく、紙を広げてペンを持って、なんでもいいから書きながら考えることを試してみれば、その効果が実感できると思います。ただなんとなく考えるよりもずっといいはずです。
書き方は自由と言われても困ると思いますので、私が紙に書いて考える時のポイントを紹介することにします。
・1枚の紙に書く。(広げて全体が見えるように)
紙の大きさ(私は、A4かA5が多い)、字の大きさは適当に。
・きれいに書く必要はない。(思いついたことを素早く書きとめる)
人に見せるものではないので、自分が読めればいい。
キーワードや短いフレーズだけでいい。(長い文章は不要)
・書きはじめは、適当な位置に分散して書く。
上から順番に、くっつけて書かない。
・書いた内容について考え、思いついたことを書きこむ。
考え直す際には、少しでも新たなことを書き加える。(堂々巡りをさけるために)
重要なポイントには、下線を引いて強調する。
関係や順序などが大切なことは、矢印で示す。
考えた結果、不用になった部分は、上に線を引いて(どんどん)消す。
・紙上が煩雑になったら、新しい紙に整理しながら書き直す。
この作業自体もよく考えることになるので、何度でも書き直していい。
1枚に納まるように不用な部分は削る。(余計なことを考えないようにする)
基本的には「書き方は自由」で、「こうしなければいけない」ということはありませんので、自分なりの工夫をしてみてください。あくまでも、考える補助として書くのですから、うまく書こう/きちんと整理しようなどと考えずに、問題についてよく考えることに集中してください。
紙に書く項目
紙に書く内容も自由でいいのですが、次のようなもののうち必要だと思うものを書けばいいと思います。
・問題は何か? (わかりやすく書く)
タイトルのように短く先頭に書く
問題が複数ある場合には、別の紙を使って一つ一つ考える
・自分はどうしたいのか? (目標を明確にする)
現実的な目標を設定する
はじめのうちは、問題解決以外の課題も忘れないように書いておく
「ラクに考える」「生活を愉しむ」「自分を育てる」
・期限がある(設定する)場合には、目立つように書いておく
・どういう答えが考えられるか?
考えられるいろんな答え(今後の行動や方法や考え方など)を書く
各答えのメリット(魅力)を明確にする
各答えのデメリット(恐れ)には、対策を書く (先の先を考える)
対応策、改善策、考え方(「なるようになる」「その時はその時」でもいい)
少しでもうまくいったことや改善されたことがあったら書いておく
・忘れてはいけないことや大切なことがあれば書いておく
たとえば、自分の気もちや相手の気もち
いろんな考え方や深く考えることをしながら、思いついたことの中で大事だと思うこと、自分が考える材料になりそうなことを書いておけばいいのです。