生きるヒント 「人間関係」 夫婦の問題


 会話がない/話題が合わない/話を聞いてくれない/聞きたくない

 話し合い/議論/ケンカ

 「○○してくれない」、性格に不満

 帰りが遅い

 家でゴロゴロしてばかり

 家事・子育てに協力してくれない

 実家とのつきあい

 セックスの問題

 家族計画/不妊

 暴力

 ギャンブルなど金遣い/生活費/借金

 浮気・不倫

 離婚


会話がない/話題が合わない話を聞いてくれない聞きたくない

「夫婦の会話がない」と悩む人がいます。元来相手が無口の場合、相手が忙しく疲れているという場合、夫婦の関係が悪化している場合などがあります。
 人生のパートナーとのコミュニケーションは大切なことだと思います。その中でも会話は互いの意思を通じ合わせるためにとても重要なことだと思います。「会話がない」と悩んだり寂しい思いをしてしまうのも無理はないと思います。
 会話がないというのは100%一方の責任とは言えないと思います。そして実際には会話がないことをイヤだと思う人が努力するしかないのではないでしょうか。もちろん「もう少し夫婦の会話を増やしたい」と提案して相手が同意してくれれば協力して努力できるのですが。
 長年に渡って夫婦の会話がないという場合には、「家庭内離婚」「同じ屋根の下の他人」というような冷たい関係と言えそうです。関係修復の努力ができればいいのですが、それがもうできないような状況では、あきらめて生活の他の部分を愉しむようにするか、離婚を考えるしかないでしょう。

「話題が合わない」と悩む人がいます。相手の話すことに興味がない/つまらない/くだらないなどと思う場合、自分が話をしたいことに相手がのってくれない場合などがあります。
 相手の立場になって考え、思いやりがあれば、互いに相手の話をよく聞いてあげることもできるはずなのですが。やはり会話の努力も必要なのではないでしょうか。

「話を聞いてくれない」と悩む人がいます。「話を聞かない男」については以前に書きました。
 相手の話をよく聞くというのはその能力と愛情がないとなかなかできることではありません。そういうことを知るためにも、自分が聞き上手になる努力をしてみるのもいいのではないでしょうか。実は相手も話を聞いてほしいのかもしれません。

「相手の言うことを聞きたくない」と悩む人がいます。相手がしゃべる愚痴/人の悪口/うわさ話などを聞きたくないという場合、自分に興味がない話を聞きたくないという場合、説教や小言を聞きたくないという場合、「疲れた」などの相手の口グセを聞きたくないという場合などがあります。
 愚痴でも悪口でも説教でも、それが相手のストレス発散になると考えてよく聞いてあげる気もちになれればいいのですが。そういう時には心の中で一つ一つの言葉に「ハオハオ」と言いながら聞くと意外にラクに聞くことができます。
 イヤなことは「やめてほしい」と相手にお願いしてみれば少しは効果があるかもしれません。
 直りそうもない場合には、相手の悪いクセだからと(ハオハオと)聞き流すことができればいいのですが。

夫婦の会話と関係について

 夫婦の会話の問題には価値観の違いということも大きいような気がします。会話の重要性をあまり認識していない人も(特に男性の中には)多いように思います。
 会話には情報・メッセージの交換以外のコミュニケーションがあります。意思や気もちや思いやりや愛情を伝え合う・確認し合うというようなことです。また、それがやすらぎや安心感や癒しにつながるということです。
 そういうことを理解していない・大切にしていない人もけっこういると思います。それを大切に思う人にとってはつらいことだと思います。(大切にし過ぎるのも問題かもしれません)

 会話の質と量が関係に現れるのか、関係が会話の質と量に現れるのか。これはニワトリとタマゴの関係のようです。
 人間関係を変えるには、相手を変えるより自分を変えたほうがいいと思います。相手に対する見方を変えるだけでも関係は変わると思います。相手に対して思いやりをもって見て、相手の多少の悪い所は(ハオハオと)受け入れ、相手のいい所も(好!好!と)ちゃんと見て心にとめておくことができればいいと思います。さらに、相手を幸せにすることを考え・実践できるようになれば、きっと関係は変わると思います。会話の質と量も向上すると思います。
 それでもダメなら、パートナーを変えたほうがいいのかもしれません。



話し合い/議論/ケンカ

 夫婦が話し合いをすることはすごくいいことだと思います。ちゃんと(心で)向き合って話ができないようでは、幸せのパートナーとしてはふさわしくないかもしれません。
 もっとも、相手がとてもしっかりしていてすべて任せておけば自分を幸せにしてくれるとか、反対に相手はすべて自分に任せてくれるから自分の思い通りにできるとかいうのなら問題はないのでしょう。夫婦の間で役割分担ができていて互いに納得していれば、そんなに話し合う必要はないのかもしれません。

 話し合いで難しいのは、意見が違った時に議論になりケンカになってしまうことです。感情にまかせて暴言や暴力で相手を傷つけてしまうこともあります。それが原因で関係が悪化してしまうこともあります。
 ケンカをしても互いにすぐにサラッと水に流せて、すぐに仲直りできる関係ならいいのですが、ケンカが後を引いてしまいがちな人も多いと思います。

 「ケンカは避けたい」と思うのなら、自分の感情をコントロールして危なくなったら自分から引くことが大切です。感情をコントロールするためには「ハオハオ」を使って(心の中で「ハオハオ」と言いながら)相手の話を聞くことをおすすめします。ケンカは一方が引けば小さいうちにおさめることができます。「ケンカはよそう」「ちょっと考えさせて」などと言ったり、相手と離れるようにしたりできればいいと思います。
 長いつきあいになるのですから、相手の性格やクセを知り、こういう言い方はしないほうがいい、こういう言葉を言ってはいけないというようなことは1つずつ学んでいったほうがいいでしょう。いつも同じパターンでケンカを繰り返してしまう夫婦も多いのではないかと思います。

 ケンカをして気まずい関係になってしまった場合には、「まず自分から」と謝ったり仲直りを提案できたらいいと思います。



「○○してくれない」、性格に不満

 話を聞いてくれない、家事や育児に協力してくれない、感謝や愛の言葉がないなど、「○○してくれない」という不満は多いと思います。不満があるのならまずは、相手にお願いしてみることです。お願いのタイミングや言い方を工夫することも大事だと思います。
 お願いしても聞いてくれない場合には、根気強くお願いを続けるか、「しょうがない」とあきらめるか、離婚を考えるかの3つではないでしょうか。

 相手の性格や悪いクセに不満がある人も多いと思います。たとえば、わがまま(自己中)/短気/独裁的/頼りない/だらしがない/やさしくないなど。そういうものはお願いしてもなかなか変わるものではありません。「この人はこういう人」「ここはしかたがない」などと思って、相手のいい所やしてくれる事を尊重して共に暮らしていければいいのですが。

北風か? 太陽か?

 不満があるから文句を言う、相手が○○してくれないから自分も○○してあげないのように相手にイヤな思いをさせるのではなく、相手をいい気分にすれば相手ももっと協力的になるのではないでしょうか。自分が相手によくすれば相手も少しは自分によくしてくれるのではないかと思いたいものです。

 不満があっても(すぐには)解消できないことはあまり考えないようにして、できるだけ楽しいことをしたりして気分よく生活することを心がける。そうすると家庭の雰囲気がよくなる。そうすれば相手も気分よく過ごしやすい。
 できれば相手を幸せにすることをする。そうすると関係がよくなる。相手の自分に対する気もちや愛情も高まる。そうすれば、お願いを聞いてくれやすくなる。
 こんなふうに考えたほうがいいのではないでしょうか。相手がどうするかはともかく、自分はこうあったほうがいいのではないでしょうか。

 理想としては、相手を幸せにすることを自分の幸せと思って、それだけで自分が幸せに暮らせればいいのですが。でもやっぱり、そのお返しがあったらいいな、自分の愛情に応えてくれるパートナーであったらいいな、とは思います。



帰りが遅い/家でゴロゴロしてばかり

 夫の「帰りが遅い」ことを不満に思っている奥様もけっこういます。夫の言い訳は「仕事が忙しい」「つきあいも仕事のうち」などです。

 帰りが遅い理由で多いのは、本当に忙しい、残業やつきあいなど職場の慣例で早く帰りづらい、なんとなく家に早く帰りたくないの3つだと思います。
 本当に仕事が忙しい人も(自分で忙しくしている人も)います。期末や月末・月初や納期前・締め切り前などはすごく忙しいという人は多いでしょうが、年中そんなに忙しい人は少ないと思います。
 みんなが忙しくて残業が多く、早く帰りずらい雰囲気の職場もあります。仕事が終わると飲みに誘われてことわりずらい関係もあります。でも、本人に強い意思や決意があれば早く帰れる日もあるはずです。
 家に帰っても「居場所がない」「居心地が悪い」などでなんとなく早く帰りたくないという人もいます。早く帰っても文句ばかり言われたり、愚痴や人の悪口ばかり聞かされたり、邪魔者のように扱われたりでは、そういう気もちもわからないではありません。家族との関係が悪くなっている場合もそうでしょう。
 実際には3つの合わせ技みたいな場合が多いのではないでしょうか。仕事もそれなりに忙しくて、なんとなくすぐに帰る気がしない、同じような思いを持った仲間がいる。こんな感じでしょうか。

 と言っても、妻から見れば勝手な言い訳で、それに対して言いたいことは山ほどあると思います。でも、それで文句を並べたててもいい結果は望めません。まずは相手の事情も察してから、現実的な方法を考えてみたらどうかと思います。
 1つの方法はうまくお願いすることです。たとえば、「週に1日は早く帰ってきてほしい」などととりあえず実現可能そうな条件をつけてみてはどうでしょうか。
 もう1つは太陽政策です。夫が早く帰りたくなるような家庭の雰囲気や共通の楽しみや目標を工夫することです。夫が早く家に帰りたいと思うようになれば、黙っていても帰れる時は早く帰ってくるはずです。いちばん大切なのは相手への思いやりかもしれませんが、妻がそういう気もちになれるか、夫がそういう気もちを受け取ることができるかが問題なのかもしれません。
 もう1つの方法は、「亭主元気で留守がいい」と割り切って、自分は自分の生活を愉しむようにすることです。

家でゴロゴロしてばかり

 週末などの休みの日に「家でゴロゴロして(寝て)ばかりいる」「遊びに連れていってくれない」という夫への不満を持つ奥様もけっこういると思います。

 実際に疲れているのだと思います。ちゃんと休養しないと次の週がきついと思っている人も多いでしょう。家族サービスは疲れると思っている人もいます。単にゴロゴロしているのがいちばん好きなのかもしれません。

 この場合にも、まずは相手の気もちも察してみることから始めてほしいと思います。そして、相手をその気にさせる提案やお願いがうまくできたら、と思います。
 1つの方法はうまくお願いすることです。たとえば、「月に1回は連れていってほしい」などと条件をつけてみてはどうでしょうか。また、同じ外出でも疲れない過ごし方を考えて提案してみてはどうでしょうか。近所で済ますとか、休息の時間が持てるようにするとか、夫も好きなことするとかです。
 もう1つの方法は、外出にこだわらずに家の中で家族で過ごすことです。家族で愉しめることもいろいろあるのではないでしょうか。遊び以外にも、共通の目標や何か協同作業のようなものもあると思います。
 太陽政策は「帰りが遅い」と同じです。夫婦の関係がよければお願いも聞いてもらいやすいはずです。
 もう1つの方法は、あきらめて(できれば、夫へのいたわりの気もちで)亭主抜きで子供や友達などと楽しく遊ぶという方法です。



家事・子育てに協力してくれない

 「家事や子育てに協力してくれない」という夫への不満を持っている奥様も多いと思います。
 家事や育児が「疲れている」「めんどうくさい」などと言い訳する夫はわがままなのかもしれません。共稼ぎの場合には特に。
 とりあえずは、「○○してくれない」に書いたようにうまくお願いしてみることだと思います。
 それでもぜんぜん協力してくれない場合には、よく話し合う必要があるでしょう。

 そこで、問題になるのが価値観の相違です。相手が申し訳ないと思っている場合には話し合いやお願いの効果は期待できますが、「自分はこれでいい」と考えている場合にはいくら言ってもダメでしょう。「男は仕事をしていればいい。家事や育児は女の仕事」と思い込んでいたり、自分のライフスタイルは仕事重視/遊び・趣味重視/友達重視などと考えている場合です。こういう考えは家庭軽視と思われるような行動や態度につながってしまいます。

 価値観が違う場合にはどうしたらいいでしょうか?
 大きく分けると価値観を合わせるか価値観の相違を認めることです。
 価値観を合わせるには、相手を変えるか自分を変えるかです。
(1)相手の価値観を変える
 相手を説得して納得してもらればいいのですが、実際には話し合ってもなかなか折り合いはつきません。人はそう簡単には価値観を変えることはありません。ねばり強く説得するしかないかもしれません。説得力を身につけるのもいいでしょう。ただ注意しなければならないのは、話し合いがこじれて関係が悪くなってしまうことです。
(2)自分の価値観を変える
 ここで自分の価値観とは、相手(夫)はこうでなければならないという価値観です。つまりは、価値観の相違を認めることです。
(3)価値観の相違を認める
 「相手の価値観はハオハオ、自分の価値観は好好、価値観が違ってもいい」と考えられればいいわけです。ここでのハオハオは「認める」というよりも「(このことは)しょうがない」だと思います。それでも、他のいい所を考えれば受け入れたほうがいいということです。
 と言っても、100%相手の言い分を認める必要はないと思います。家庭生活の中では互いに多少の妥協は必要です。相手の価値観を尊重した上で、できる範囲で協力してもらえるように交渉してもいいと思います。

 相手が価値観を変えない、自分も価値観の相違を受け入れられないとしたら、離婚を考えなければならないのかもしれません。それを避けるためには、いずれかの努力をもっとするしかないでしょう。



実家とのつきあい

 実家とのつきあい方が夫婦の問題になってしまうことがあります。相手が自分の実家ばかりを大切にする、自分の実家や自分達の家庭をもっと大切にしてほしいというような不満です。反対に、自分が親孝行をしたいのに相手が反対する・協力してくれないと不満をもつ人もいます。具体的には、実家への訪問・仕送り・贈り物などに対する不満です。

 「親孝行はいいこと、でもそれにも限度がある」ということなのだと思います。
 親孝行はいいことです。親子仲がいいのも微笑ましいことです。それを自分のわがままや嫉妬心から反対するのはどうかと思います。まずその点を一度反省してみたほうがいいと思います。もしかしたら、自分の度量が少し小さいのかもしれません。
 でも、親孝行にも限度があります。自分達の家庭をないがしろにするようでは問題です。親子仲がいいと言ってもマザコンや共依存のような親離れ・子離れができていない関係を夫婦である相手が望まないのも当然です。それらを改めてほしいと思う気もちはよくわかります。

 とりあえずは、「○○してくれない」に書いたように「こうしてほしい」とうまくお願いしてみることだと思います。
 お願いを続けても相手が応じてくれない場合には、よく話し合う必要があるでしょう。自分達の家庭・家族の大切さを再認識してもらえれば、少しは変わるのではないでしょうか。

 と言っても、相手が変わることは少ないのではないでしょうか。親子の関係は長い年月をかけてつくられています。
 もっとも、結婚したら親のことはほったらかしで、結婚相手や自分の家庭中心になる人も今は多いと思いますが。そういう相手ならこの問題のような悩みはなくてすむわけです。寂しい思いをするのは親のほうなのでしょう。

 相手がなかなか変わらない場合には、どうしたらいいでしょうか?
 相手の考え・行動が変わらないことには、自分の考え方を変えて不満を軽くできたら、と思います。1つには、「親孝行はいいこと」とやさしい気もちで相手を見ることができたらいいのですが。もう1つは、相手の「ここはしかたがない(いい所もいっぱいある)」と半分あきらめることです。ある程度は目をつぶり、文句は言わずに温かく接していい関係を保つことも大事です。
 自分の行動は自分で決めていいと思います。すべてを相手に合わせて相手の実家に尽くしてばかりでは、自分の生活がつらくなり愉しめなくなってしまいます。やれること・やってもいい思うことは喜んでやる(もしくは、「一時の事」と考えてやる)、どうしてもやりたいくないこと・やれない事情がある時にはことわることも必要です。ことわるためには勇気も必要だし、若干の不和も覚悟しなければなりません。ことわり方もうまく工夫したほうがいいでしょう。
 また、相手が自分の実家のことを気にかけてくれないと不満があるのなら、なおさら自分が自分の実家のことを気にかければいいのではないでしょうか。そういう役割分担と考えられれば、不満でイライラしなくてもすむのではないでしょうか。

 この問題は、自分の許容の限度の問題という気もします。
 「相手の親孝行」もしくは「このくらいはしかたがない」と考えて、相手の行動をどこまで許容できるか。「このくらいは喜んでやる」「ちょっと気が重いがこの程度はやったほうがいい」などと、自分の行動をどこまで許容できるか。許容の限度によって、問題になったりならなかったりします。許容度が小さい人にとっては、耐えられずに離婚しか考えられないのかもしれません。
 自分の許容力を高めることはやさしいことではありませんが、そういう努力するというのもこの問題への対処法の1つです。「人はハオハオ、自分もハオハオ」という考え方を身につけることをおすすめしたいと思います。
 許容力を高めた上で、自分のライフスタイルや家族観や人生観に従って、自分なりのパートナーとその家族とのつきあい方を選択できたらと思います。



セックスの問題

 夫婦にとってセックスは大きな問題にもなり得る重大事です。
 セックスが好きな人は多いと思いますが、セックスが嫌いという人もいます。すごく関心ある人もいれば、たいして関心がない人もいます。そういうものが出産などをきっかけに変わってくることもあります。また、夫婦関係の変化がセックスにも影響を与えます。
 セックスに対する姿勢や考え方が夫婦間で異なると問題になりがちです。「相手とのセックスがイヤでしかたがない」「求められても拒否してしまう」と悩む人もいれば、反対に「セックスをしたいのに拒否される」「求めてくれない」と悩む人もいます。

 最近では、性の乱れが感じられる一方、セックスレスカップルもいるようです。
 セックスの方法や頻度などは、互いに納得していれば、どういう形でもいいのです。(暗黙でも)合意の上でなら問題はありません。
 でも、相手と自分の望みがぴったり合うこと、それがずっと続くことは難しいことかもしれません。

 セックスについても、不満があるのなら、まず相手にお願いしてみることです。
 それでうまくいかなければ、ちゃんと話し合えたほうがいいでしょう。
 それでもダメなら、現状を続けるか、自分が相手に合わせるか、離婚を考えるしかないのではないでしょうか。

 一方の性的機能不全や生理的嫌悪などでセックスができないというケースもあります。当人が自分のため/相手のためになんとかしたいという気もちがあるのなら、恥や外聞などは捨てて、病院へ行き、医師やカウンセラーに相談してみたほうがいいと思います。ひとまず相談してから、その後の治療をどうするかを話し合えばいいのではないでしょうか。

 パートナーとのセックスを大切にすることはいいことです。でも、セックスにとらわれて愛情関係が悪くのでは問題です。いちばん大切なのはパートナーとの愛のある関係なのではないでしょうか。性器の結合や快楽の絶頂などにこだわらなくても、愛のコミュニケーション手段はたくさんあるはずです。相手を思いやり相手の幸せを願う気もちがあれば、セックスの問題も乗り越えていけるのではないでしょうか。

相性と合わせ性

 人と人には相性があります。相性がいいに越したことはありませんが、すべてがぴったり合うということはないでしょう。パートナーとしてつきあっていくためには、合わない部分をどうしていくかも問題です。

 人には合わせ性(人に合わせられる順応性のようなもの)があると思います。合わない部分があっても、一方が相手に合わせられればいいのです。それがごく自然にこだわりなくできる人もいます。我慢してできる人もいます。合わせる努力をしてできる人もいます。

 もちろん事と時と場合にもよるのでしょうが、少なくとも一方に合わせ性があれば 合わないことが問題になることは少なくてすむはずです。両者共に合わせ性がなければケンカが絶えないことになるでしょう。
 人に合わせられないというのは、わがまま/自己中心的なのかもしれません。我が強い/頑固/石頭なのかもしれません。そういう性格的なこともあると思いますが、愛が足りないということもあると思います。

 (相手を幸せにしたいという)愛の心があれば、相手に合わせることもできるのではないでしょうか。相手が喜ぶことをしてあげたい、それが自分の喜び・幸せと思えるのならできるはずです。

 相手に対する愛が薄れてくると、合わない部分を受け入れられなくなり我慢できなくなることがあります。「愛はさめるもの」という考え方もあると思いますが、「本当の愛は育むもの」だと思います。長いつきあいになるパートナーとは、愛を育てていくことで、互いの相性・合わせ性を高めていけるのではないでしょうか。(「それは理想」と最初からあきらめないほうがいいと思います)



家族計画/不妊

 (もう一人)子供をつくるかどうかは夫婦にとって重大な問題です。
 暗黙の合意や(ある人数までは)成り行き任せで、ちゃんとは話し合っていない夫婦もいると思いますが、たいていは家族計画について何らかの話はするものだと思います。意見が別れた場合にはよく話し合って、一方の意見に他方に従うことになるのでしょう。どちらもが譲らなければ、離婚を考えなければならないことにもなってしまいます。

 「子供はほしくない」「一人でいい」のように考える夫婦(妻)も多くなっています。その理由としては、夫婦二人の生活を愉しみたい/経済的理由/住居の広さ/子供が嫌い/出産の恐怖/子育ての不安/子供の将来の不安などがあります。
 夫婦の意見が対立した時には、これらについてよく考え直し・話し合うことで合意できたらいいのですが。自分が相手に合わせられれば、夫婦の大問題は回避できます。

 一方、子供がほしいと思っていてもなかなかできずに悩む夫婦もいます。
 「自然(天/神様/コウノトリ)に任せるしかない」と考えられればいいのですが。
 現在では、不妊治療という選択肢もあります。しかし、それには相当の時間と費用と精神的パワーが必要なようです。これも夫婦で相談して決めるしかありません。

 夫婦が子供をつくろうと思っているかいないかにかかわらず、まわりで「子供はまだ?」などと言う人が必ずいます。相手は軽い気もちで言ったのかもしれませんが、言われた方はプレッシャーを感じてしまったりつらい思いをしてしまったり、「余計なこと」と腹が立ったりしてしまうことがあります。そんな時には、「こんな無神経な人も世の中にはいる。こんな未熟な人のために自分がイヤな思いをするのは損だ」などと考えてみてはどうでしょうか。

ライフスタイル

 自分たちのライフスタイルを考えて、どのような家族計画をしてもいいのです。「人は人、自分たちは自分たち」と考えて生きればいいのです。

 それでも「子供は授かりもの」。授からないこともあるのです(不妊治療をしても100%ということはありません)。それはどうしようもありません。現実を頭の中で否定しようとしても、自分がつらくなるだけです。
 現実を受け入れ、現実の中で幸せに暮らせるように努力することが大切です。子供がいる人は子供がいる幸せな生活、子供がいない人は自分たちの幸せな生活、結婚していない人は独身の幸せな生活を目指すのがいいのです。それぞれの環境での幸せなライフスタイルがあるはずです。

 「幸せは星の数ほどある」のです。自分が得られる幸せもたくさんあるのです。一つの幸せが得られないから「私は幸せになれない」と考えてしまうのは、自分でたくさんの幸せをあきらめることになってしまうのはないでしょうか。

 パートナーと意見が合わないこと、自分たちの望みどおりにならないこともあります。それが自分の人生で大きな分かれ道である場合もあります。そんな時、「(自分の)思いどおりにならない」と悩み苦しむより、パートナーの意見に従ってもハオハオだし、1つのことが望みどおりにならなくてもハオハオだし、もちろん自分の望みどおりになれば好!好!のように考えられるといいんじゃないかと思います。
 いろんなライフスタイルがあり、それぞれに幸せな暮らし方があるはずだと思います。



暴力

 夫の暴力に悩む妻がいます。逆のケースもありますが、やはり肉体的な強者が弱者に暴力をふるうケースが圧倒的に多いようです。友達に相談すると「別れたほうがいい」と言われることが多いのではないでしょうか。でも夫婦の場合にそう簡単には別れることはできません。子供のため/経済的な不安/世間体/誰かの手前/相手が同意しないというような理由が多いようです。「離婚を考える」ことについては、後日に書く予定です。

 暴力をふるう相手を変えることは難しいと思います。それは悪いクセだとも考えられます。暴力をふるってしまった後に反省の色が見え、冷静な時には「暴力をやめたい」と言う相手なら可能性はありますが、それでも変えるのは難しいことだと思います。
 本人が「自分は悪くない」「お前が悪いんだ」「性格だからどうにもならない」などと言っているようでは話になりません。
 相手が「本気になって努力をしたい」と約束するのなら協力することはできます。
 まずは、相手に暴力の恐ろしさを伝えるべきだと思います。自分の体と心へのダメージ、当たり所・打ち所が悪かった場合のこと、子供への(将来にも及ぶ)心理的影響、このままでは家庭が崩壊してしまうことなど。(直接言うと、それがまたケンカになりそうな場合には手紙やメールでもいいと思います。ただし、あくまでも互いに幸せな家庭をつくるための提案として書くこと)
 カッとなるクセをコントロールできるようになるのはすごく難しいことだと思います。私だったら、相手に「ハオハオ」を使ってみるようにすすめてみたいと思います。「ハオハオ」がうまく使えるようになると怒りもある程度コントロールできるようになります。相手が暴力をふるおうとした時には、「ハオハオを思い出して」と言えばとめることができるかもしれません。(約束を思い出すことにもなります。約束だけを思い出しても、どうしたらいいかがわからないと困るでしょう)
 暴力のクセが根深い場合には、家族(夫婦)カウンセリングをやってくれる病院に行くことも考えてみてはどうかと思います。

 相手を変えることより、自分を変えることのほうが容易だと思います。
 相手の暴力に対して、ただガマンしたり、許せないと思い続けるだけでは状況は変わりません。自分の相手への対応を変えれば、相手の自分への対応も変わります。
 「話し合い/議論/ケンカ」で書いたようなケンカにならないように気をつけることが大切です。また、暴力をふるう相手のクセ(こういう時に、こういうことを言うと、など)を知る、暴力をふるう場面のパターンを知ることも役に立つと思います。
 暴力夫をもつ妻の中には「怒らせ上手」な人がけっこういます。怒らせ上手のテクニックを絶対に使わないようにしたほうがいいと思います。そのためには、自分の感情のコントロールが重要です。そのためにおすすめしたいのも「ハオハオ」です。

 「相手の暴力が怖いから、ガマンするしかない/別れらない」と言う人がいますが、これはよくないと思います。必死になって自分や他の家族を守る努力をするべきだと思います。暴力がひどい場合には、人に相談したり助けを求めることも考えたほうがいいと思います。DV法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律)も施行され、いざとなったら警察も動いてくれることになりました。公的機関の相談窓口もあります。インターネット上にも探せばたくさんそういう情報があります。


ケンカにならない人・関係

 ケンカは相手がいなければできません。世の中にはケンカにならない人もいると思います。努力をすれば、少なくとも暴力沙汰にはならない人にはなれるのではないでしょうか。
 確かに暴力はふるう相手が悪いのですが、自分ができる努力をしていないというのも現状が続いてしまう理由の1つではないかと思います。自分・家族・家庭を守りたいのなら、本気になって自分が努力してみてもいいのではないでしょうか。

 相手に暴力をふるわせないように自分を変えることについて上に書きました。
 さらに太陽政策で、相手を幸せにすることができ、いい関係を気づき、相手が自分のことを大切に思ってくれるようになれば、暴力もなくなるのではないでしょうか。そのためには、まず自分が相手に愛情をもって、暖かい心・やさしい気もちで接することからだと思います。相手に対するやさしい言葉、相手をよろこばすこと、相手を幸せにすることを、「何かできることがもう少しあるのではないか?」と一生懸命に考えてみれば、きっと何か見つかると思います。それを自分がよろこんでできればいいのですが。

 もう1つの提案は、自分が「家庭内カウンセラー」になれるように努力してみてはどうか、ということです。相手にはそれなりのイライラする理由や原因があるのではないでしょうか? それを知り、癒すために相手の話をよく聞いてあげられたらいいのではないかと思うのです。そのために、カウンセリングの勉強をしてみてはいかがでしょうか。本を読んだり、ハオハオを使いながら話をよく聞くことを試したり、カルチャーセンターなどでカウンセリングを習ったりしてみてはどうでしょうか。

 いずれにしても相当の努力が必要だと思いますが、幸せな家庭を築くため、自分の幸せのためだと思うのです。自分を育てることができれば、いくら努力しても相手や関係が変わらない場合には、離婚も考えやすくなるような気がします。



ギャンブルなど金遣い/生活費/借金

 夫のギャンブル好き(癖)に悩む妻がいます。小遣いだけで済まずに生活費を入れなかったり家庭の金を勝手に使ってしまったり、無断で借金をしてしまう人もいます。ギャンブル以外でも、酒/風俗通い/趣味などに金を使いすぎたり、衝動買いや通販買いやブランド買いなどをしずきてしまう人もいます。
 このようなことがクセや習慣のようになっている人も多く、なかなかやめることができません。そのような相手と結婚生活を共にする人は経済的にも精神的にもつらい思いをしてしまいます。将来のことが心配になってしまうのもしかたがありません。
 生活費にも困るような状況では家庭生活を続けるのもたいへんです。人に相談したら、「離婚したほうがいい」と言われることが多いでしょう。離婚を考えることについては後日に書く予定です。

 相手と話し合い、やめるようにお願いして直るようならいいのですが。
 相手が「減らす」とか「やめる」と約束するのなら、(何度かは)信じてみてもいいでしょう。しかし、それが繰り返されるようであれば・・・。
 相手が聞く耳をもたなかったり、ぜんぜん直そうとしない場合には話になりません。

 相手がギャンブルなどに走るのは、ストレスなどの精神的な問題があるのではないか?という考え方もできます。家庭が癒しの場になれば、外に癒しを求める必要はなくなるのかもしれません。また、幸せな家庭・家族が大切なものだと思うようになれば、家族に迷惑をかけるような自分勝手なことはなくなるはずなのですが。
 一旦、相手を許した後には、自分を変えていい家庭にできるように努力してみるのもいいと思います。家庭内カウンセラーを目指す気もちになれれば、なおいいと思います。
 環境が変われば相手の悪いクセも変わるかもしれません。その可能性を信じて努力してみてはどうでしょうか。それは自分の成長につながり、将来にも役に立つと思います。

 世の中にはギャンブル癖や浪費癖のある相手と結婚生活を続ける人がけっこういます。自分がいっしょうけんめいに働いて生活を支え、子供を育てる人もいます。
 頭や心では相手を許していなくても、現実として許してしまう人がいます。
 それでもなんとか生活していけるのならいいのかもしれません。ダメ亭主をもった肝っ玉母さんみたいのなら微笑ましいイメージがしないでもありません。
 ある程度はしょうがないとあきらめ、それなりに生活を愉しむことができればいいのですが。そういうたくましい自分になれたら良さそうです。

 経済的に生活できないようでは家庭は破綻してしまいます。
 そのまま家庭生活を続けるためには、自分が働くしかないでしょう。一時的にどちらかの親の援助を受けられることもあるかもしれませんが、それを当てにするのは間違っていると思います。
 自分で働ける自信がもてれば、後に離婚も考えやすくなります。

 相手が無断でした借金は、それが「生活のため」に使ったのでなければ、配偶者や家族が返済する必要はないそうです。その辺については、専門家(弁護士や行政の法律相談)に一度確認しておけばいいでしょう。金融業者(借金取り)にも「専門家が払わなくてもいいと言っていた」と言えます。脅迫的な取り立てには、ある程度は「相手も仕事」と考えて(ハオハオと)聞き流し、ひどい場合には警察などに相談すればいいでしょう。
 安易に借金の尻拭い(肩代わり)をしてしまうのは、本人を甘やかし、再発につながってしまうのではないでしょうか。

 ここ書いてあることを読んで、そんな相手は「即、離婚」と考えてしまう人も多いでしょう。自分の身近にそういう人・家庭の存在を見たことがない人には、なぜ離婚しないのか不思議かもしれません。
 でも実際にはそんなに簡単に離婚できる人は少ないでしょう。やはり、自分がそういう立場になってみないとわからないことなのでしょう。



浮気・不倫

 夫/妻の浮気・不倫に悩む人がいます。これは夫婦にとって重大な問題です。相手の大きな裏切り行為と言えるでしょう。離婚を考えてしまう人もいるでしょう。離婚を考えることについては次回に書く予定です。
 結婚前に、「浮気をしたら、即離婚」と言い渡したり約束させた人もいるかもしれませんが、それをそのまま実施できる人は少ないでしょう。

 浮気が発覚した場合、まず話し合うことが必要です。
 相手が謝罪し、「不倫はやめる」「浮気はもうしない」と約束するのなら、(何度かは)信じてもいいでしょう。しかし、それが繰り返されるようでは・・・。
 「浮気は男の甲斐性」とか「迷惑かけなきゃいいだろう」とか「お前が悪い」などと相手が開き直ったり、話し合いに応じない場合もあります。「浮気は浮気」などとこのまま家庭生活を続けようとする人も、口では「お前(家庭)が大事」「もうちょっと待ってくれ」などと言いつつそのままの関係を続ける人も、逆ギレして相手から「離婚しよう」と言いだす人もいます。

 大きく分ければ、このまま相手と結婚生活を続けるか離婚するかです。
 まずは、「自分がどうしたいか」をはっきりさせることだと思います。それには、いろんなことをよく考えて自分で決断する必要があります。人に相談したとしても、最終的に選ぶのは自分で、その責任は自分が経験としてとるしかありません。

 「やめるか?」という人生の選択で、「やめる前にできること」があるのではないか、と以前に書きました。この場合、「離婚を決断する前にできること」です。
 1つは、相手を変える努力。まずは、自分のつらい気もち、自分の相手に対する気もち(愛情)、自分がどうしてほしいか、同じ事が続くようではどうなるか、などをうまく相手に伝えることが大事だと思います。
 もう1つは、自分を変える努力。まずは、この問題でそんなに悩み苦しまない強い自分になれるように心がけること。自分の大切な家庭がかかっているのです。自分がしっかりして守れるようになれたら、と思います。感情的になって相手につらくあたるだけでは、いい方向には進まないのではないでしょうか。
 両者兼ねた努力。自分を変えることで相手を変えられるかもしれません。一旦、相手を許した後には、いい家庭にできるように努力することです。相手に対して愛情をもって、相手の幸せを考えて実践することです。家庭内カウンセラーを目指す気もちになれれば、なおいいと思います。

 「浮気は男の甲斐性」と言える妻や、「芸の肥やし」と言える芸人の妻も中にはいますが、そんな人はめったにいないでしょう。「病気だからしょうがない」「(女グセの悪い)子供といっしょ」などとあきらめている人はけっこういそうです。
 そうでも考えないと長い間ずっと泣きながら結婚生活を続けることになってしまいます。そのために、悩み苦しみ続けて内臓の病気や心の病気になってしまうより、あきらめてしまったほうがいいのかもしれません。そういう選択も考えられるということです。

 本来いちばん問題なのは夫婦の関係です。そこには、愛情関係/親子・家族関係/経済関係/社会(親戚/地域/仕事など)関係などがあります。愛情関係が基本ではあるのですが、それだけではありません。
 浮気・不倫の発覚によって愛情関係が悪くなってしまう恐れもありますが、逆に愛情関係を見直して暖かい関係になる努力をすることが再発を防ぎ、幸せな家庭を築くきっかけになるのかもしれません。少なくともその努力をしてみる価値はあるのではないでしょうか。いつまでも相手を責め続けたり、より冷たい関係になるよりもいいはずです。
 愛情関係に多少問題があっても、自分がそれなりに幸せに暮らせるのならいいと考えられれば、それは可能なことだと思います。実際、生活の中では夫婦が関わっていない時間のほうが多いのではないでしょうか。その時間を自分なりに愉しむ工夫をすれば、けっこう幸せに暮らせるようになれると思います。



離婚

 夫婦の大きい問題が解消できない場合には、離婚を考えることにもなってしまいます。相手の浮気や暴力やギャンブルなどが原因の場合、諸問題から夫婦関係が悪化してしまった場合などです。最近では、長年の不満を我慢してきた妻が子供の就職・独立や夫の退職を期に離婚を決心する場合もあるようです。

 離婚をしたいと思っても、そう簡単に離婚できるわけではありません。「結婚をする時もけっこう大変だが、離婚はその何倍も大変」とよく言われます。
 様々な大事なことを話し合い、決めることはきちんと決めたほうがいいのです。
 そもそも、両者の合意がなければ(協議)離婚は成立しません。相手が離婚届けに判を捺さない限りは、勝手に離婚するわけにはいきません。合意後は、離婚の条件(財産分与/慰謝料/子供の親権者と養育費など)についてもちゃんと話し合う必要があるでしょう。

 協議離婚が成立しない場合には、家庭裁判所に離婚調停を申し立て、調停が整えば離婚できます。調停が不調の場合には離婚訴訟を起こし、離婚判決がでれば離婚は成立します。ただし、(民法の)「婚姻を継続し難い重大な事由」がなければ離婚判決はでません。また、判決がでるまでには通常1年を越えるとのことです。
 以上のような離婚に関する情報は、インターネット上にもたくさんあります。たとえば、「離婚の法律・税金」「池内ひろ美の離婚の学校」など。
 実際には、弁護士などの専門家に相談したほうがいいでしょう。

 離婚を決断する前に「別居」という手段もあります。その間によく考えてみればいいでしょう。相手や家庭の大切がわかるかもしれません。反対に、離婚後の生活の予行練習になるかもしれません。別れて生活していける自信がもてれば、離婚を決断しやすくなります。「長期別居」に関する法律的な解釈については「身近な法律Q&A 離婚の問題」(公明党Web)が参考になると思います。

 離婚後の生活のことも考えなくてはなりません。住む所、生活費、仕事、子育ての支援体制などです。
 様々な不安はあるでしょうが、一生懸命に働く気があるのなら「なんとかなる」と思います。それを実践している人はたくさんいます。

 自分で決めたのなら、きちんと離婚したほうがいいと思います。そのためには、離婚について調べたり人に相談したりしながら、しっかりした対処を心がけるべきだと思います。

誰のため? 何のため?

 「子供のために離婚できない」という人がいます。
 それよりも、「自分のため」「自分の幸せのため」を考えたほうがいいのではないでしょうか。
 自分が幸せに暮らすことが子供のためにもなるのではないでしょうか。不幸な親のもとで育つよりもいいのではないでしょうか。
 子供のためにできることは他にいっぱいあります。

 誰かのために自分が犠牲になるという考え方はよくないと思います。自分のためにも、誰かのためにも。
 「あなたのために私は我慢しているのよ」と言われたほうは、どう感じるでしょうか。そういう態度はどう心に映るでしょうか。

 そもそも、人生は「誰はため?」「何のため?」でしょうか?
 私は「自分の幸せのため」だと考えます。それは、結婚も離婚も同じです。
 自分の幸せのためを考えて、自分の生き方、人生の選択をしていくべきだと思います。

 私は選択に迷った時にはよく、「○○もよし、□□もよし」という考え方を心がけます。
 「このまま結婚生活を続けてもそれなりに幸せに暮らせるんじゃないか、でも離婚してやり直すことでも幸せになれるんじゃないか」と考えられれば、少しは選択もしやすくなると思います。そして、最終的には自分で決めて、自分が選んだその道でどうやったら幸せに暮らせるかを考えて工夫と努力を続ければ、きっと幸せに(暮らせるように)なれると思います。


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