しあわせ日記 人を動かす

8月1日(日)人を動かす基本
 「人が望んでいるもの」を探すヒントを見つけるための、私の参考書は「人を動かす」「説得力」「兵法三十六計」の3冊です。

 と、さっそく、「人を動かす」(D・カーネギー/創元社)より
 人を動かす秘訣は、この世に、ただ一つしかない。
 みずから動きたくなる気持を起こさせること――これが、秘訣だ。

 人を動かすには、相手の欲しているものを与えるのが、唯一の方法である。
 自ら動きたくなる気もちにさせる、というとまず思い出すのが「北風と太陽」(イソップ童話?)。ともすると、人は相手を変えようとして北風のように力づくで厳しくしてしまいがちです。それがかえって相手に抵抗される結果にもなることもあります。
 相手の欲しているものを与える、というのは「説得力」と同じです。きっとこれが人を動かす基本なのだと思います。

 ここで、私が「幸せになる方法」の中で書いた人は何をしてほしいかも見直してみましょう。人がしてほしいと思うことはもっともっとたくさんあると思います。

目標達成のヒント 「人を動かす



8月2日(月)重要感を持たせる
 「人を動かす」より、「人を動かす三原則」
1.盗人にも五分の理を認める
2.重要感を持たせる
3.人の立場に身を置く
 1.は「人にその人なりの事情がある」ということ。3.の「人の身になって考える」についても先週、書きました。
 「人間の持つ性情のうちで最も強いものは、他人に認められることを渇望する気持である」という心理学者の言葉を「人を動かす」の中で紹介しています。

 人に認められたい、人によく思われたい、人にほめられたい、
 人に注目されたい、目立ちたい、有名になりたい、
 人に好かれたい、人に大切にしてほしい、人に愛されたい、
 人に関心をもってほしい、もっと自分のことを考えてほしい、・・・

 これらのうちのいくつかの思いは私にも強くあります。きっと、あなたにもあるのではないでしょうか。
 こういう思いは誰にでもあり、それを強く求めている人はけっこう多いのではないでしょうか。
 ということは、それを人に与えることが、相手を喜ばせ、自分にとってもいい結果をもたらしてくれるということです。

 「自分は重要な人間なんだ」「自分には価値があるんだ」このように思えることは、人間としてとても大きいことだと思います。
 このようなことを相手に感じさせることが、人を幸せにする方法であり、人を動かすいい方法だと思います。

 さぁ、では実際に何をしたらいいでしょうか?
 その時の相手をよく見て、自分にできることを考えてみてください。「よく見る」こと、「相手のためを考える」だけでも、何かが相手に伝わるような気がします。そして、何か思いついて、できるチャンスがあったら、やってみましょう。きっと、あなたの気もちは通じると思います。



8月3日(火)人の話に耳を傾ける
 「説得力」には、「説得は、まず人の話に耳を傾けることが必要」。
 「人を動かす」の「人に好かれる六原則」には「聞き手にまわる」。
 「幸せになる方法」の「人を幸せにする」の中にも「人の話を聞く」というのが書いてあります。

 人は“自分の話を聞いてほしい”という願望が心のどこかにあるようです。だから、自分の話をよく聞いてくれる人を好きになりやすいのです。
 人を説得したい、人に好かれたい、人を幸せにしたいと思ったら、まず相手の話をよく聞くのがいいようです。

 ではどうしたら、いい聞き手になれるでしょうか?
 「説得力」には「そのためには、あなたは人の話を聞きたい、と思わなければなりません」と書いてあります。この「聞きたい」という気もちが大事なのだと思います。それが「人の話に耳を傾ける」という表現になるのだと思います。
 人はともすると、人の話をさえぎって自分が話をしたがったり、つい人の話に反論したりしてしまいがちです。人の話を“よく”聞くということは多くの人には意外に難しいようです。
 私がおすすめするのは、「ハオハオ」を人の話をよく時に使う方法です。これは私が試した人の話をよく聞く方法の中でいちばん効果がありました。(私だけ?)そのうえ慣れれば簡単です。なんせ「ハオハオ」だけですから。「人の話を聞きたい」という気もちがあれば誰でもできると思います。

 人の話をよく聞くことは、その時の相手の状況や関心や、相手の考え方や趣味や好みを知ることもでき、そこから相手が欲しているもの、相手を幸せにできそうなことを考えることができます。自分の頭の中だけで考えるより、的確に相手の求めるものを見つけることができます。そういう意味でも「人の話に耳を傾ける」ことは、人間関係をよくし、人を幸せにするための第一の方法だと思います。

ハオハオ



8月4日(水)素直にほめる
 『説得力』の中に「他人から認められることによって人生が変わる」と書いてあります。

 確かに、人から認められることは大きいと思います。私なども、それを求めているようです。自分だけが幸せであればいいのなら、本を出版することも、このようなホームページをやることもないような気がします。
 そして少しでも人に、認めてもらえたり、喜んでもらえたり、ほめられたりするだけで、うれしくて「やっててよかった。これからも頑張ろう」と思えます。

 では何をしたら、自分が認めていることを相手に伝えられるのでしょうか?
 『説得力』の中では、まず、「ほめる」ことをあげています。
 『人を動かす』の「人に好かれる六原則」の中の1つは、「心からほめる」です。

 私は、ほめるところを見つければムリにほめなくてもいいんじゃないかと思います。相手のしたことを心の中でちゃんと認めていれば、それは自分の態度や行動に自然に表われ、相手に伝わるような気がします。

 どうも、あからさまにほめるのは日本人には合わないような気がします。『人を動かす』も『説得力』もアメリカの人が書いたものです。
 といっても、いいところは取り入れるべきです。「素直に」ほめればいいのだと思います。相手がいいことをしたのに気づいたら、その気もちを素直に言葉やしぐさに出せばいいのだと思います。(ちょっと反省)

 「素直」っていうのは、幸せになるためには大切なことだと思います。

    『人を動かす』の「人に好かれる六原則」

     1.誠実な関心を寄せる
     2.笑顔を忘れない
     3.名前を覚える
     4.聞き手にまわる
     5.関心のありかを見抜く
     6.心からほめる




8月5日(木)ちょっとした言い方
 続いては、『人を動かす』より「人を変える九原則」。
  1.まずほめる 2.遠まわしに注意する
  3.まず自分のあやまちを話した後、注意をする
  4.命令をせず、意見を求める 5.顔をつぶさない、顔を立てる
  6.わずかなことでも、心からほめる 7.期待をかける
  8.激励する 9.喜んで協力させる

 1.まずほめて、6.わずかなことでも心からほめる、というのは徹底していますね。
 私がなるほどと思ったのは、2.から5.です。
 ちょっとした言い方ひとつでも、相手の感じ方はずいぶん違うことがあります。
 「××じゃダメだ」と言うのと「こうしたほうがいいと思うんだけど、どう思う?」とか「ボクも最初のころはよくやった間違えなんだけど、こうしたほうがいいんだよ」とか。
 「○○しろ」と言うのと「○○してくれると、うれしいんだけど」とか。
 「ボクはこう思うんだけど、判断はおまかせします」とか。
 顔の表情や口調が違っただけでも感じ方が変わることがあります。

 いろんな言い方のテクニックはあると思いますが、まず相手にイヤな思いをさせたくない(お互いのために)という気もちがあるかないかが大きいのだと思います。そして、こう言ったら相手はどう感じるのかということを、相手の身になって考えられることが重要です。
 ちょっとした気くばりができないために、人にイヤな思いをさせている人っていますよね。あなたのまわりにも、そんな人いませんか?



8月6日(金)期待する
 『人を動かす』の中の「人を変える九原則」の7.は、「期待をかける」です。
 『説得力』の中にも「期待が相手に影響を与える」と書いてあります。
 「ピグマリオン効果」(期待されたほうがいい結果がでる)というのがあると心理学の本に書いてありました。
 「期待が人を育てる」ということがあるように思います。

 やはり期待されるのはうれしいものです。私も、「これからも楽しみにしています」「がんばってください」などの言葉をいただくと、うれしいし、「これからもがんばろう」と思えます。自分がやっていることを見てくれている人がいるということだけでも励みになります。それを楽しみにしてくれる人がいることは、なんと幸せなことなのでしょう。あらためて、そう思います。

 といっても、自分がやりたくないことを期待されても困ります。それは相手の勝手であって、ムリしてその期待に応える必要はないし、それをすまないと思うことはありません。

 好きの反対は嫌いではなく無関心、文句を言われるよりつらいのは無視、というようなことも言われます。あきらめられて何も言われないよりも期待を込めて何か言われたほうが、ずっと幸せなのかもしれません。

 人を喜ばせ、力づけ、幸せにする期待は、相手の幸せを願うことだと思います。  あなたは誰かに期待されたらいいな、と思いませんか?  だったら、・・・。



8月7日(土)美人計
 私は以前、『兵法三十六計』を暗記していました。その中でも「敗戦の計」の6つは人を動かす方法として、考えるヒントとしていました。
 そのうちの1つが「美人計」です。『兵法三十六計』(守屋洋/三笠書房)には、
  「美人の計」とは、もともと女を使って相手のやる気をなくさせる策である。
 と書いてあります。パートナーでも、期待し応援することで人をやる気にしてくれる人と、やる気をなくさせる人があるということでしょうか。

 私は美人計は、「相手の欲するものを与える」ことと考えます。相手が欲するものを与えれば、相手は喜び、人間関係はよくなり、相手は自分の頼みを聞いてくれたり自分を幸せにすることをしてくれるかもしれない、ということです。

 「人を動かす」方法が、人をだますことになるか、人を幸せにことになるか、は使う人しだいです。互いに幸せになれるように使えればいちばんいいのだと思います。



8月8日(日)苦肉計
 『兵法三十六計」の「苦肉計」は、わが身を痛めつけて敵を信用させる策略です。

 私は「人に自分(時間・労力など)を与える」ことだと考えます。
 「人につくす」という言葉がありますが、これも相手に幸せを与えることだと思います。
 誰もが、自分に心からつくしてくれる人がいたらどんなに幸せだろう、と思うでしょう。だったら、・・・。

 人につくすことを自分が「苦しい」と思うか「喜び」と思うかによって、その意味はぜんぜん違うものになります。
 人を幸せにすることを自分の幸せとできるかどうかがキーポイントなのです。そのためには、自分が幸せにしたい人の存在が大きいのです。



8月9日(月)思いは伝わる
 『説得力』に、こう書いてあります。
 あなたは常に人々に、あなたが彼らのことをどう考えているかを伝えています! あなたのしぐさが、顔の表情が、そして声の調子があなたの思考を伝えているのです。
 相手に対する自分の思いが、なんとなく相手に伝わるというのは、誰もが感じたことのあることではないでしょうか。
 もちろんその時の相手の言動に対して思ったことが大きいのですが、自分がその人のことをふだんどう思っているかも大きいと思います。それが自然に出てしまうことが多いように感じます。

 私が人間関係をよくする方法として、人のいいところを想い浮かべることをおすすめするのは、このことだと思います。
 言動に気を使っているつもりでも、相手に対する自分の思いはなくとなく伝わります。それを変えるのには相手に対する自分の思いを変えるのがいちばんだと思います。そのためには、ある程度の努力は必要なのではないでしょうか。人間関係をよくし、幸せに暮らすために。



8月10日(火)感情に訴える
 弁護士(預金管理機構?前社長)の中坊公平さんが、ちょっと前に「ニュースステーション」(テレビ朝日)に出演して「人を動かす」方法として、次の3つを挙げていました。

   1.正面の理 2.側面の情 3.背后(後)の恐怖

 こうするべきだ、こうしてほしい、こうしないと・・・みたいなものだと思います。(“情”についてはもっと複雑だと思います)どれもハオハオと納得できます。

 『説得力』には、「相手の感情にうまく訴えかける」と書いてありました。人は感情に左右されることが多々あります。
 私も、人の感情に訴えかける(何かを感じてもらえる)文章を書きたい、と常々思ってはいるのですが・・・?

 人の「感情に訴える」というのは、なかなか難しいものです。
 自分の言動に対して相手がどう感じるかを推察すること、こうしたらどうだろう? こう言ったらどうだろう? などと想像すること、そして現実に言葉や動作として表現すること。それぞれがなかなか難しいものだと実感しています。

 私は、もっと人の感情に訴えられるようになれたらいいな、と思いながら心がけを続けていきたいと思っています。

目標達成のヒント 「人を動かす


   

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