しあわせ日記
8月11日(金)人生の選択
人が生きていく中では様々な選択をします。その中には“人生の選択”とでも言えるような重要な選択もあります。
ほとんどの人は“人生の選択”でいろいろと迷うのではないでしょうか。迷ってしまうのはしかたがないと思います。その時にどのような迷い方(考え方)をして、どのように決断していくかが大事なのだと思います。迷い方と決断については以前に書きました。
“人生の選択”には、生きる上で重要な問題がある、ということです。そこには、幸せになるために重要なこともあるはずです。
“人生の選択”という時期は、重要な問題についてよく考えるいい機会ではないでしょうか。
私も“人生の選択”について考えることで、幸せになるためのヒントを探してみようと思います。
8月12日(土)すべてではない
“人生の選択”はたしかに重大なことです。でも、そのために今を悩み苦しんでしまうのはよくないと思います。
よく考えてもどちらのほうがいいか判断がつかない場合には、どちらを選んでもいいのではないでしょうか。もし点数をつけられたら、80点と78点というような場合が多いような気がします。100点と0点ということはないはずです。一方は幸せでもう一方は不幸という選択ではなく、どちらを選んで幸せになれる、と考えればラクに考えられると思います。
迷った時には、私はよく「○○もよし、□□もよし」と考えようとします。迷うからには、どちらにもいいところがあるはずです。
“人生の選択”は重大ですが、それで人生の幸不幸がすべて決まってしまうわけではありません。むしろその選択よりも、その後の生き方のほうが大きいのです。いちばんよくないのは、過去の“人生の選択”を後悔しながら今を生きることだと思います。自分が選んだ道を一生懸命に生きれば、必ず幸せに暮らせるはずだと思います。そもそも一度しか経験できない人生で、どちらの選択が正しかったかなんて本当に比較することなんでできないのですから。
私などは、幸せになる能力がある人はどちらを選択しても幸せになれ、不幸になりやすい人はどちらを選んでも不幸になりやすいんじゃないか、などと考えてしまいます。
“人生の選択”がすべてではありません。
“人生の選択”を軽くあまり考えなくていいということではありません。幸せを前提に肩の力を抜いて、いろいろと考えてみたほうがいいと思います。
人にはいろんな生き方があっていいはずです。結局は、自分で選び、自分で責任をとる(結果を経験する)しかありません。自分がその時に、これでいい、と決めればどちらでもいいのではないかと思います。
8月13日(日)仕事
“人生の選択”の中でまず大きいのは「仕事」ではないでしょうか。
学生から就職する時、転職を考える時などは、まさに“人生の選択”です。
仕事にはいろいろな幸せの要素があります。その中で大きいのは、「内容」「収入」「時間」ではないでしょうか。
仕事の内容が自分のやりたいこと・好きなことなら、それは幸せなことです。仕事に生きがいを感じられたり、夢を持ってやれれば、これほど幸せなことはないと思います。でも、現実にはみんながそういうわけにはいきません。また、必ずしもそれを目指さなければならないということはない、と私は思います。
仕事で実質的に大きいのは収入です。生活していくためにはお金が必要です。収入が多いに越したことはありません。でも、金持ちの人が必ずしも幸せに暮らしているとは限りません。
一日の中で3分の1以上の時間、仕事をしている人がほとんどだと思います。その時間をどのくらい幸せに過ごせるかどうかは、すごく大きいと思います。それには仕事の内容や人間関係など様々な要素が関係すると思いますが、自分が選んだ仕事をできるだけ愉しむことができたら、と思います。そのためには、工夫や幸せになる考え方が重要です。
他にも仕事にはいろいろな幸せな要素があると思います。
それらのいろいろな要素の中で、何を重視するかは自分で決めればいいわけです。そのことについては、もう少し考えてみようと思います。
でも私は、選んだ後にその選択をどう幸せなものにしていくかのほうが大切ではないかと思っています。仕事の選択を考えるとともに、選んだ仕事をどう愉しむかのヒントを見つけられたら、と思っています。
8月14日(月)やりたいことと仕事
自分がやりたいことを仕事としてできたら、幸せだと思います。
でも、やりたいことを仕事としてしなければ、不幸ってことはありません。
「音楽をやりたい」っていう人は多いと思います。でも仕事としてできる人は限られています。音楽を趣味として愉しむ人のほうが圧倒的に多いはずです。例えが「音楽」ならそう思えるのではないでしょうか。では、他のことならどうでしょうか。いろんな可能性を考えれば、仕事として関わることも、趣味として関わることも、どちらもできるということは多いと思います。
私も自分の「趣味と仕事」について書いたことがありますが、「幸せに関すること」を趣味としてラクに・自由に・マイペースで愉しみたい、と今は考えています。
まぁ私は変人ですから人の参考にはあまりならないとは思いますが、私のような人間もいる、ということは事実なんです。いろんな人がいていいんです。誰もがそんな1人になっていいんです。
また、世の中にはいろんなタイプの人がいて、やりたいことを仕事としてやったほうがいい人と、趣味としてやったほうがいい人と、両方いると思います。また、やりたいことによっても違うはずです。
どちらが向いているかいちばんわかるのは自分だと思いますし、最終的にそれを決めるのも自分、その結果を経験するのも自分です。その時の自分の気もちで選べばいいと思います。
「やりたいことを仕事としてやるのもよし、趣味としてやるのもよし」と言ってしまえばそれまでのようですが、その“人生の選択”を自分が「これでいい」と言えることが大事なのだと思います。選択自体よりも大事なような気がします。
その“人生の選択”の時には、ヘタに迷わずによく考えて、多少の迷いがあっても最終的にどちらかに決めたら、「これでいい」と思い、「これでよかった」と言えるようにやりたいことを愉しめれば、と思います。
「やりたいこと」に対するもう1つの選択は「見送る」ことです。今はやれないこと・やらないほうがいいこと、というのもあります。その選択も「今はこれでいい」と考えたほうがいいと思います。
やりたいことをやれるチャンスは一度だけではありません。見送った場合にも、やったけどうまくいかなかった場合にも、またやりたいことをやれるチャンスはあります。他のやりたいことも探せばきっと見つかります。
やりたいことが見つかったら、それをどのようにやることができるか、その時々に自分で一生懸命に考えて選択すればいいと思います。そして選択よりも重要なのは、その選択を「これでいい」と思い、その選択で幸せに暮らそうと心がけることだと思います。それは過去に仕事を選んだ人も同じだと思います。
8月15日(火)生活のための仕事
“人生の選択”として仕事を選ぶ場合、「やりたいこと」と計りにかけるのは「経済的なこと」が大きいのではないでしょうか。やりたいことをやって食っていけるのか、まともな生活ができるのだろうか、など収入の高さと安定性を考えるのは当たり前のことです。よく考えたのなら、やりたいことを選んでもよし、経済的なことを選んでもよし、だと思います。幸せに暮らせるかどうかは、その後の生活のしかたのほうが大きい、と私は思います。
仕事としてやりたいことを選択しなかった場合、それは「生活のため」ということになるのでしょうか。「食っていくため」「お金のため」というような言い方もあります。ふつう仕事には「生活のため」という側面があるはずです。
今の日本では「ただ生活するためだけ」という人は少ないと思います。「豊かに生活するためにも」という人が多いのではないでしょうか。
私も今の仕事は「生活のため」と「これからやりたいことをやるため」というのが正直なところです。だからといって、イヤイヤやっている、なんてことはありません。それなりに愉しんでやっているし、幸いなことに私の人生の中で素晴らしい経験とできる仕事に恵まれています。
でも、もうすぐ今の仕事をやめてやりたいことをやろうとしている、そんな私はやっぱり人の参考にはならないのでしょうが、世の中にはこんな人も事実いるのです。様々な目的で仕事をする、いろんな人がいていいんです。
「生活のため」ではあっても、他の「何かのためにも」ということがあるはずです。何かを得るため、何かをしたいから、誰かのため、・・・。そういうものを忘れずにそのことを大切にできたら、生活のためだけの仕事ではなくなるのではないでしょうか。本来、「幸せな生活のための仕事」であるはずです。
8月16日(水)重点
仕事に限らず“人生の選択”をするときには、実際にはいろんなことを考えて決めます。自分のライフスタイルのようなものも大きく影響すると思います。自分の生活の中で何を重視するか、が自ずと選択結果にでてきます。
世の中には、仕事中心に生きている人も、人との関わりを大切に生きている人も、趣味や遊びを重視して生きている人もいます。どれがいいということはありません。自分が「これでいい」と心から思えるのなら、それでいい、と思います。
仕事と家庭(恋愛)と遊びをバランス良く、というのが良さそうですが、なんか中途半端になりそうな気がします。それよりも、自分の生活の重点を明確に意識して、これだけは絶対に大切にする、というほうがいいように思います。
他のことをいい加減にするということではありません。むしろ、その重点を守るために他のことも大切にすることができるような気がします。
仕事の時、愛する人といる時、趣味や遊びをする時、本来はその時々を大切にする、というのが幸せになる方法だとは思うのですが、その中でも自分がいちばん大切にしたい重点というものがあったほうが、幸せに過ごしやすいのではないでしょうか。
8月17日(木)結婚するか?
“人生の選択”の中でもう1つ大きいのは「結婚」だと思います。
誰でも少なくとも1回は「結婚するか? しないか?」で迷うことがあるはずです。
「すぐに結婚したほうがいいか? 今はまだ結婚しないほうがいいか?」
「この相手と結婚したほうがいいか? 結婚するのはよしたほうがいいか?」
など、現実に直面した場合にはいっそう深刻です。
具体的な結婚話はなくても、結婚について考えることがあると思います。
「早く結婚したほうがいいか? 遅くてもいいか? 結婚しないか?」
最近では「結婚しない」という選択肢も含めて考える人も増えているようです。
このような結婚に対する自分の方針の選択も、大きな“人生の選択”の1つです。その選択によって生き方がずいぶんと変わると思います。
私の結婚観については以前に書きましたが、例のごとくいちばん参考にならない「結婚しない」というものです。まぁ、世の中にはこういう人間もいるということで、「結婚しないと幸せになれない」なんてことはない、ということです。
「結婚するか? しないか?」・・・やっぱり、
「結婚してもよし。結婚しなくてもよし」ということだと思います。
よくないのは、自分の選択を疑い、反対の選択の理想と今を比較することです。
「馬鹿な者は、独身の間は結婚した時のよろこびを空想し、
結婚すると独身の時のよろこびを空想する」
武者小路実篤
もっとよくないのは、過去の選択のせいにして、それを言い訳に今努力をしないことだと思います。
幸せになるためには、結婚の選択も重要だけど、どっちを選んでもその後の幸せに過ごす努力のほうがもっと大きいのではないでしょうか。
8月18日(金)やめるか?
“人生の選択”の中で「やめるか? やめないか?」という選択があります。学校/会社をやめるかどうか、人づきあいをやめる(別れる)かどうか、など。
まず、「やめることは悪いこと・してはいけないこと」という思い込みはよくない、と思います。場合によってはやめればいい、という考えがあれば、絶望して自暴自棄になることは避けられます。自分を守るためには、やめる勇気が必要な時があります。
「やめる」という選択の前に、「休む」ということが可能な場合もあります。その可能性も考えられたら、と思います。
「やめる」と簡単に言葉では言えても、そのことで失うものが大きい場合が多いと思います。ある程度の問題なら我慢も必要だと思います。
しかし、我慢するだけ、というのはどうかと思います。もし「やめてもいい」という覚悟があれば、今できることがあるのではないでしょうか。やるだけやってダメならやめる、と考えればやる気になれるのではないでしょうか。
では、どうしたら現状を変えられるだろうか?
1つの方法は、会社や学校や人を変える努力をすることです。そのチャレンジをしてもいい、と思える場合にはやるだけやってみればいいと思います。「ダメならやめればいい」「少なくともいい経験にはなるはず」のように考えられたら、と思います。
もう1つの方法は、自分を変える努力をすることです。今の状況でも苦しまなくてすむ自分になれるように努力してみることです。「自分を育てるいいチャンス/場」などと考えられればいいのですが、そこまで前向きでなくても、「やめるにしても何かを学んでから」のほうがいいのではないでしょうか。そのままでは、これからもまた同じようなことで同じように苦しむことになってしまうのではないでしょうか。
具体的にどんな努力をすればいいかは、「ハオハオ」「幸せになる考え方」(選択・決断で迷った時の幸せになる考え方)など、このホームページでヒントや方法を見つけてみてください。
ここでは、何か問題があってやめることを想定して書きましたが、何かを始めるためにやめるというのなら話は別だと思います。そのことについては、あした書こうと思います。
8月19日(土)始めるか?
「何か新しいことを始めようか? どうしようか?」と迷うこともあると思います。そんな時には、まず2つのことをしてみることをおすすめします。
1つは、自分のやりたいという気もちを再確認すること。
具体的には、それをやることで得られるものを想像してみることです。やることの魅力が強く感じられれば、決断できるのではないでしょうか。
もう1つは、恐れているものを覚悟すること。
やりたいことを始めることで、やめなければいけないこと、できなくなること、失うものなどがあっても、それは「しかたがない」と覚悟しなければなりません。一度覚悟できたのなら、それからはそのことは考えからはずしましょう。
また、新しいことを始める場合には、何かと困難に感じることがあるはずです。ある程度の困難は覚悟するべきです。でもそれを克服していくことが、喜びにもなり自分を成長させることにもなります。たいていのことは慣れればなんとかなるなるはずです。
そして、場合によっては挫折することもあり得ます。その覚悟も必要だと思います。でも私は、結果よりも過程を大切にし、成功でなくてもいい経験なる、と考えたいと思います。一度挫折しても、その先は「なんとかなる」という考え方もあります。
何かを始める時に、過去のつらい経験のために、憶病になってしまう人もいます。その経験から、もうしない、と決めるのも1つの選択です。でももし、またしたい、と考えているのなら、過去の経験のために憶病になるのはよくないと思います。新たな経験をよりよくするために過去の経験を活かすことを考えたほうがいいと思います。
「新しいことを始めるか?」で上記のようなことを考えてもまだ、決断できないのなら、「そのままでもいいよ」ってことなのかもしれません。ムリをすることはありません。「今は始めない」という選択もいいと思います。
なんでもかんでもやったほうがいい、とは言いません。でも、自分に「やってみたい」という気もちが強くあるのなら、「いい経験をするつもりで」と考えられれば、新しいことを始められるのではないかと思います。
8月20日(日)自分の人生の選択
“人生の選択”と言えるような大きな事の場合、周囲の人の意見や思惑も考慮しなければならないことがあります。
自分は「こうしたい」という気もちがあっても、親や配偶者などが反対したり意見が合わない場合もあります。(「親と意見が合わない」も参考にしてください)
“人生の選択”で迷った時に、人に相談するのも1つの方法だと思います。誰かに話を聞いてもらうだけでも、ずいぶん違うと思います。
人の意見を聞いてみることはいいことだと思います。でも最終的には自分で決めます。人が言った意見を選んだとしても、それが自分の選択です。その選択の結果を経験するのも自分です。“人生の選択”の責任は(意見が違った人とのその後の関係も含めて)、自分の人生の経験としてとることになるんです。
人の意見は黙って聞く(頭から否定しないで、その意見の価値をよく考えてみる。どこかに一理はあるはずです。また、ムリに説得しようとはしなくていい)。でも、人の意見はあくまでも参考として、「自分で考えて決める」という気もちがほしいと思います。
決めたら、「自分のやりたいようにやらしてほしい。自分の人生だから」とお願いし続け、時期がきたら自分の道を歩き始めればいいのではないでしょうか。
相手が認めてくれなかったり、一時的に関係が悪くなっても、時間をかけてわかってもらえるようにお願いし続ければいいと思います。それだけの強い気もちがあれば、きっといつかはわかってくれる(あきらめる?)のではないでしょうか。
そして、自分の選んだ道が「これでよかった」と言えるように、努力を続けることが何よりも大切なのだと思います。自分の選択が正しかったことを実証する(自分が幸せに暮らす)ことが、反対した人に対する何よりのアピールになるのではないでしょうか。