しあわせ日記

3月1日(月)いいんです
 くよくよしない方法・その45は、「自分なりに小さな手助けをする」。
 穏やかで心豊かな日常を送りたいのであれば、人にやさしい行為をするといい。

 「人を幸せにする」ことが「幸せになる方法」の1つだと知ったとしても、それがうまくできないことが苦痛になってしまうことがあります。
 小さなことでいいんです。ちょっとした手助けでいいんです。
 必ずやらなくてもいいんです。方法を思いついて、やりたくなったらやればいいんです。
 みんなを幸せにすることなんてできません。自分が幸せにしたい人だけでいいんです。幸せにしたいと思えない人がいてもいいんです。

 脳死の人からの臓器移植が日本で行われました。
 「ニュースステーション」(テレビ朝日)のコメンテータの菅沼さんが、「意思表示(ドナー)カードに記入することは、気分のいい作業ではない」と今、言いました。

 私はやさしい気もちで記入できたと思います。私はやさしい気もちが好きです。やさしい気もちの自分も好きです。やさしい気もちは幸せの1つだと思います。
 人を幸せにすることで自分が幸せを感じられるかどうかが問題なのです。

 「人を幸せにする」ことは幸せになる方法の1つです。他にも幸せになる方法はたくさんあります。人を幸せにすることをしなくてもいいんです。気ラクにできたらやってみればいいんです。



3月2日(火)決断しない決断
 人は人生の中で多くの選択をします。選択が人生を決めるような気もします。
 選択する時に、迷うことがよくあります。迷いすぎると苦しくなります。
 心が決まらないと落ち着かず、イライラしがちです。

 私はよく決断をしない決断をします。「今は決断しなくてもいい」「あした、考え直そう」「(いついつ)までは決断しない」「いつか自然にまたは何かのきっかけで心が決まような気がする」など。
 決断をしない決断は、迷っている間、決断をするまでの間を、苦しまずに、今を大切にするための考え方です。決断する時には決断します。

 私は今の仕事を始める前の数年間、仕事をしませんでした。本を書いたり、ホームページを作ったり。その間、私はいつも、今年いっぱいは今を目いっぱい愉しもう、年末年始にまた次の1年を決めればいい、と考えていました。それにより、ほとんどの時間は悩まずにすみました。年末年始に悩んだかというと、実際はそれもありませんでした。いつも「また1年後に考えよう」と決まっていたし、最後の年は迷う余地もなく「今年は仕事をする」って決まっていました。結局、悩まなかったのでした。

 私のような変人は極端な例ですが、「1ヶ月後に決めよう、それまではもう少しラクに、いろいろな角度から考えてみよう」や「この問題は、夜寝る前にだけ決断するかしないかを考えよう、決断しない場合にはまた明晩」のような考え方は、役に立つことがあるかもしれません。

 私は土曜の夜、手紙を書きました。今回は珍しく出そうかどうか迷いましたが結局、出しませんでした。でも、これからはいつでもそれを出すことができると思うと気がラクになりました。また、その先のことも考えられるようになりました。書いてよかったと思います。

 「生きるヒント」(五木寛之・文化出版局/角川文庫)の中に「惑う」ということが書いてありました。五木寛之さんのように、惑い自身を楽しめたらいいな、と思います。



3月3日(水)迷い方
 迷うことは誰だってあります。迷う時間があっていいと思います。
 問題なのは“迷い方”です。苦しい迷い方、ヘタな迷い方はしないほうがいいと思います。

 迷う時には、考えが堂々巡りをしがちです。同じ考えを繰り返して、同じようにイヤな気分になるのは避けましょう。
 以前と同じ考えをしていると気づいたら、少しでも違う考えをするように工夫してみよう。

 まず、今の考えを反省してみましょう。例えば、「自分は不幸になる考え方をしていないか? 今の幸せになる考え方は?」。
 幸せになる考え方のヒントが少なくとも5つあります。

 考え方を変える方法として、「立場を変えて考える」方法があります。
 「相手の身になって考えてみる」「自分が尊敬している人(知人/有名人/歴史上の人物など)ならどうするか?」「なりたい自分なら?」など。実際にやってみることをおすすめします。

 また、「長い目で考える」方法もいいと思います。
 「この事は1年後には片づいているはず」「自分の一生の中ではどういう価値?」など。
 その他にも、本を読む、人に相談するなど、新しいヒントや視点を取り入れて、さまざまな角度から考えられれば、選択もしやすくなると思います。



3月4日(木)迷い方2
 迷うからには少なくとも2つの選択肢があります。
 決断するためには、どっちがいいか比較します。
 物事にはいろんな見方があります。私流に言うと、幸せな面と不幸な面があります。わかりやすく、「○」と「×」ということにしまょう。

 迷って比較する時に、どの面とどの面を比較しているでしょうか?
 ○と○。こっちもいいけどあっちもいい、というのはぜいたくな悩みかもしれません。
 ○と×。この場合は迷いません。○がいいに決まってます。
 ×と×。こっちもイヤだしあっちもイヤ。このままではなかなか選べません。どちらかというと、という選び方はあります。もう1つの方法は、×と思っていることの○の面を見ることです。私は、物事には必ず幸せな面があると信じています。そう思えるように幸せになる考え方をして、できれば○と○にしてしまいましょう。

 この○と○の考え方が、「○○もよし、□□もよし」です。この考え方ができれば、少しはラクに、余裕をもって迷うことができます。



3月5日(金)迷い方3
 すぐに決断できないからと、あせることも、悩むこともありません。
 迷う時間・考える時間があっていい、と思います。
 迷う時間をどう過ごすかのほうが問題です。苦しいだけの時間を過ごすのはよくありません。

 迷っていることがあるからと、一日中、悩ましく過ごすのはよくありません。時間を限って考え、それ以外の時間を幸せに過ごす心がけが大切です。

 ただ時間を費やすだけでなく、今できることをすることも大切です。
 自分がやりたいことについて、知識を得ること、決断した後の計画・アイデアなどをふくらませることなど。
 もしすぐに引き返すことができるなら、1ステップ始めてみるのもいい。歩きながら考えるというのもいい方法です。
 新たなことを決断する前に、今の状況をよくするように努力したほうがいいこともあります。やれるだけやってから新たな決断をするかしないか考える、という方法もあります。

 「苦しいのは迷うからではなく、迷い方に問題がある」
 迷う時間を苦しむだけやムダに過ごさない、それが幸せになる迷い方だと思います。



3月6日(土)なぜ決断できないか?
 なぜ決断できないか?
 何かを恐れている場合が多いのではないでしょうか。
 うまくいかないのではないか、悪いなりゆきを想像してしまう、
自信がない、大変なんじゃないか、・・・。
 どうなるかわからないから不安、変わるのが不安、何かを失うことが恐ろしい、・・・。

 何かが変われば、新しいことを始めれば、いろいろとあるのが当たり前です。それは覚悟しなければなりません。
 どんなこともはじめは、戸惑うことがあり、うまくいかないことがあります。でもほとんどのことは慣れるものです。そう信じましょう。

 いくら迷っても判断がつかないことがあります。どこかで割り切ることも大切です。私は「なるようになる」という言葉が好きです。

 ある程度の時間、迷ったら、覚悟や割り切りで、決断してみてはどうでしょうか。



3月7日(日)決断する時
 必要に迫られると決断できるのですが、そうでないとなかなか決断できない場合があります。

 するか・しないか、やめるか・続けるか、変えるか・変えないか、Aか・Bか、・・・。
 2択で考えていることが、実は3択の場合があります。
 もう1つは、迷っていて、何もしない/苦しいだけの時間・ムダな時間を過ごしてしまう/タイミング・チャンスを逃してしまうなど。
 2択で迷っている間に、一番よくない第3の選択をしてしまうことがあります。
 この第3の選択の存在に気づいていれば、決断すべき時がわかることがあります。

 人生には決断すべき時があります。自分の幸せのために。

 1週間近く、迷うこと・決断について考えてきました。まとめておこうと思います。
・ 決断しなければ、とあせらない。決断しない決断もある。
・ ヘタな迷い方をしないようにする。
    堂々巡りを避け、いろいろな考え方を心がける。
      立場を変えて考えてみる、長い目で考えてみる、など。
    不幸になる迷い方に気づき、幸せになる考え方を心がける。
    悪い状況、不幸な面ばかりを考えず、幸せな面を考えるようにする。
      「○○もよし、□□もよし」
    迷いがある時も幸せに暮らすことを心がける。
・ 
決断する時は決断する
    覚悟や割り切りも大切。
    最悪の第3の選択をしない。

 私は最近、どちらがいいかという選択より、選択したあとにどうするかのほうが大切だと考えます。迷うからには、どちらにもいい部分があるはずです。そんなに差がないことが多いのではないでしょうか。
 どちらを選んでも、努力すれば幸せになれると思います。そういう意味では、選択よりも自分の幸せになる能力のほうが大きいと思います。
 自分を育て、幸せになる能力を向上させるためと考えれば、少しくらいの困難は覚悟して自分の道を選択できるのではないでしょうか。



3月8日(月)『できない』と言うとできなくなる
 くよくよしない方法・その46は、「毎日少なくとも1人、いいところをほめる」。
 人をほめられない理由として、「なんと言っていいかわからない」「恥ずかしい」「もう本人がわかっているから」「習慣がないから」を挙げています。

 ほめることが人を幸せにすることだとわかっていても、実際にはなかなかできないもののようです。

 くよくよしない方法・その47は、「『できない』と言うとできなくなる」。

 ハオハオ、そのとおりだと思います。
 「なかなかできないのは事実」でも「『できない』と言ってはいけない」。自分にウソはつきたくない、でもあきらめたくもない。さぁ、どうしましょう?

 私は「できたらいいな」と言うことにしています。これだと、しなくちゃいけないということではなし、できないとあきらめたわけでもありません。「できたらいいな」は自分の心の中では、「やってみよう」「きっとできる」とあまり変わらない効果があるように思います。

 人を幸せにすることも、自分を幸せにすることも、慣れないとなかなかうまくできません。「できたらいいな」と軽い気もちで、チャンスがあったら試してみてはどうでしょうか。やり続ければ、少しずつ慣れて、うまくできるようになると思います。



3月9日(火)情を大切にする
 「徳川家康」より、天海(家康の晩年の師)の言葉。
 人間は情を捨ててはならず、さりとて情に負けてはなりませぬ。
 人は多分に情で生きている。感情、人情、事情、・・・。
 理屈だけ、正しいだけでは、動けないことがよくあります。頭ではわかっていても、できないことがあります。

 人(の心)を動かすには情に訴えかけるのがいい、と言われます。
 自分の心をうまくコントロールするにも、情を大切にしたほうがいいと思います。
 言葉の使い方1つにしてもそうです。
 例えば、「うまくやらなくては」と「できたらいいな」では、ずいぶん気もちが違うと思います。「できないかもしれない」と「できたらいいな」も違います。
 このような小さなことでも、心模様は相当に変わります。小さな幸せになる工夫・方法が大切なのだと思います。

 何があっても、何をしても、幸せを感じられなければ幸せにはなれません。自分の感情・心を大切にすることが、幸せになるためには重要だと思います。



3月10日(水)現実から離れない
 きのうの天海(家康の晩年の師)の言葉には、続きがあります。
 人間は情を捨ててはならず、さりとて情に負けてはなりませぬ。そのことは、理想は持たねばならぬが、現実を離れては何も出来ないのと同じ……
 夢や目標を持つことは幸せになる方法の1つです。でも、現実から離れては、何もできないし、幸せを確かに実感することもできません。

 夢も愛も、幸せになるためのものです。希望の持てない、幸せの予感を感じられない、つらいだけのものであってはなりません。それは、現実・自分から離れている可能性があります。

 私は、幸せになるための夢は、その夢を持っている今を幸せと感じられることが大切だと考えています。
 幸せになるための愛は、幸せにしたい人がいて、その人の幸せを考えられることを自分の幸せと思えることが大切だと考えています。

 幸せの現実は幸福感です。本人が幸せを感じていなければ、その人は幸せではありません。幸福感は自分の心で感じるものです。自分の心を大切にすることが、現実の幸せを手にするためには重要です。