
しあわせ日記
自分の心を支える言葉を身につけよう
心が落ちつかない時、不安な気もちになった時、つらくても我慢が必要な時など、心が不安定になりそうな時に自分の心を支えるために役立つ言葉があります。
◇落ちつかない心を支える言葉
イヤなことがあったり、何か問題があったりして心が落ちつかない時には、「大丈夫、大丈夫」と(心の中で)言うことで、少しは心が落ちつき、次の幸せになる考え方もしやすくなります。
心が落ちつかない時はいろいろあります。たとえば、イヤなことがあったけど「大丈夫、大丈夫」、今はちょっと大変だけど「大丈夫、大丈夫」、うまくいってないこともあるけど「大丈夫、大丈夫」、少し落ち込んでしまったけど「大丈夫、大丈夫」。苦手なこともあるけど「大丈夫、大丈夫」、イヤな人がいるけど「大丈夫、大丈夫」、なかなか忘れられないけど「大丈夫、大丈夫」、まだうまくできないけど「大丈夫、大丈夫」、自信はないけど「大丈夫、大丈夫」。
こんなふうに「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせることで、自分の心を少しでも支えられるようになれたらいいのではないでしょうか。
◇不安な心を支える言葉
不安を感じた時には、「不安は注意信号」と考えて、その時にできる努力をすればいいのです。不安を感じた時をいいきっかけに、不安な気もちをバネに、努力できればいいのです。
ただし、今は何もできない時や、不安な気もちがなかなかおさまらない時もあるでしょう。そんな時には、不安に負けないように、自分の心を支えるように心がけることができるといいでしょう。たとえば、「○○できないのではないか?」と不安になった時には「できる、できる」、「失敗したらどうしよう」と思った時には「その時はその時」、なんとなく不安な時には「大丈夫、大丈夫」、そして最後は「なるようになる」。
こんなふうに心の中で言うだけでも、不安な気もちをけっこう軽くすることができるのです。
そういう心がけをしないで、さらに不安になるような考えを続けていたら、不安に負けてしまうのもしかたがないでしょう。
◇我慢する心を支える言葉
生きていく中では、イヤなことやつらいこともあります。「頑張ろう」となかなか思えない時もあるでしょう。それでもやらなくてはならないこと、自分のためにやったほうがいいことがあります。
そんな時、「我慢しよう」と考えることで、自分の心を支えられる場合があるでしょう。実際、ある程度我慢すれば済むことはたくさんあります。反対に、我慢ができないために、問題が大きくなってしまうことがあります。
何かをやり始めた時期にはつらいことも多いでしょう。そんな時には、「つらいのはまだ慣れていないから」「そのうちに慣れる」「今にラクにできるようにきっとなれる」、そして「(もうちょっと)我慢しよう」と考えられるといいのです。
また、「つらいのは一時の事」「このまま続ければいずれは終わる」「すべては時が解決してくれる」のような見通しを考えるのもいいでしょう。
「朝の来ない夜はない」「夜明け前がいちばん暗い」「雲のうしろには太陽がいつも輝いてる(雲はやがて流れ去る)」のような格言が役に立つかもしれません。
「つらい」「苦しい」「イヤだ、イヤだ」などと思いながらの我慢は、いっそうイヤな思いがし、時間も長く感じやすいでしょう。
「こういうこともある。ある程度イヤな思いをするのはしかたがない。余計なことを考えずになんとかやり過ごそう」と考えたほうが我慢しやすいでしょう。
“我慢”と言うと、「力を入れて耐える」イメージがありますが、「少し力を抜いてやり過ごす」ことができれば、我慢できたということになるのではないでしょうか。
多少つらくても、「このくらいなら、まだ平気」「大丈夫、大丈夫」「いつもなんとかなっているじゃないか」「(もっとつらい経験があるのなら)あの時に比べたら、まだまし」のように考えられると、なおいいでしょう。
どうせするのなら、自分の心を支える言葉を遣うことで、少しでもラクに我慢できるようになれたらいいのではないでしょうか。
ここに書いた以外でも、自分の心を支えられる言葉がいろいろあるはずです。
自分の心に効く言葉や言い方を自分なりに工夫することが大事です。
まずは、「自分の心を支えよう」と考えられるようになることが第一歩です。
心が弱くなりそうな時に自分の心を支える言葉を遣えるようになれれば、「自分も少しは強くなれた」と思えるでしょう。