
しあわせ日記
心を切り替えられるようになろう
つい“くよくよ”“イライラ”してしまう時があるという人は多いのではないでしょうか。
“くよくよ”“イライラ”しやすい人は、それだけ悪い気分で過ごす時間が長くなってしまいます。
“くよくよ”“イライラ”するような考え方がクセになっている人は、(無意識のうちに)つい不幸になる考え方をして、イヤな気もちになってしまいます。
そういう自分に早めに気づき、その時に考えていたことを考えるのをやめることができればいいのです。
「考えないようにしよう」と思っても、ふとその事を考えてしまうことはあるでしょう。
そんな時には、まず、「考えてしまってもいい」と考えることです。
そして、「こんな事のためにくよくよするのはもったいない」「こんな人のためにイライラするのは損だ」などと考え、「(これ以上、この事で)くよくよ(イライラ)するのはよそう」と心がけることができるようになれるといいでしょう。
◇考えを切り替えよう。何度でも。
不幸になる考え方をストップできたら次は、考えを切り替えられるといいのです。
「こんなことを考えるより、やりたいことがあるのではないか?」と自問してみれば、何か思いつくのではないでしょうか。
そしたら、「こんなことを考えるより、いいことを始めよう」と考えればいいのです。思い出すたびに何度でも。
もう少し幸せ志向で、「こんなことを考えるよりも、自分が幸せになるために時間とエネルギーを使おう」のように考えるのもいいでしょう。
たとえば、「こんなことを考えるより、幸せを感じられることをしよう」。
愛する人がいる人は、「こんな人のことを考えるより、好きな人のことを考えよう」。
自分の夢や目標がある人は、「こんなことを考えるより、夢の実現(目標の達成)に向かって今できることをやろう」。
考えを切り替えられるようになれば、“くよくよ”“イライラ”する時間を減らし、今よりも気分よく生活できるようになれるでしょう。
◇ミスから切り替える
ミスや失敗をしてしまって、つらい思いをすることもあるでしょう。
スポーツでミスをした時に、昔からよく遣われる言葉に「ドンマイ(Don't mind)」があります。最近よく耳にする言葉が「切り替え(よう)」です。一つのミスをいつまでも気にしていてもしかたがない、心を切り替えてベストを尽くそう、ということです。
一つのミスをくよくよ考えたり落ち込んだりしていては、いいパフォーマンスを発揮することができないでしょう。消極的になったり、次のミスにつながりやすくなったりもします。
そこでいいのは、「切り替えよう」と心がけることです。
切り替えるためには、まず第一に、今の考え(ミスのことを考えるの)をストップすることです。「してしまったミスはしかたがない」「こんなことをいつまでも考えていてもしかたがない」「もうこれ以上このことを考えるのはよそう」などと考えられるといいでしょう。
次に、「切り替えよう」と考えることです。
そして、「今やるべきことをしっかりやろう」「今度はこうしよう」「もっと、慎重に(落ちついて/積極的に/気合いを入れて)やろう」「○○を頑張ろう」などと心構えや方針を考えられるといいでしょう。
◇気分を切り替える
「考えないようにしよう」と思っていても、ついその事を思い出してしまうことはあるでしょう。「イヤな事が頭に残って、つい考えてしまうのだからしかたがない」と言う人もいます。
それは、“気分の問題”が大きいのです。悪い事があってイヤな気もちになると、多かれ少なかれ尾を引きます。それが悪い気分となって残ってしまいます。
気分が悪いと、無意識のうちに、その原因探しや犯人探しをしてしまいます。
そこで思いつくのが少し前にあった悪い出来事や自分が抱えている問題です。その原因をつくったと思われるイヤな相手のことを思い出してしまうこともあります。
それで、考えたくなくても、つい考えてしまうのです。
ふつう、その事を考えてしまったのは、悪い出来事があったから、問題があるから、と考えるでしょう。もちろん、それが原因の一つであることは間違いありません。
もう一つの原因は、「気分が悪かったから」です。つまり、「(悪い)気分のせいで考えてしまった」とも考えることができます。そこで、「この事を、つい考えてしまったのは気分のせい」「あの人をこんなふうに悪く考えてしまうのは気分のせい」と考えられるといいのです。
「(悪い)気分のせい」と考えられれば、次の幸せになる考え方は「気分を変えよう」です。
イヤな事があって気分が悪くなったら、早めに気分転換を心がけるのがいちばんです。
気分転換の方法はたくさんあります。たとえば、好きなことを楽しむこと、身体を動かすこと、自然とふれあったり、五感を働かせ心地好くなれること、好きな人と関わること、やすらげること……。
自分の得意な気分転換法をいくつかもっていれば、様々なケースで役に立つでしょう。
気分がいい時には、イヤな事は思い出さないものです。
うまく気分転換をし、気分よく生活できるように心がけることは、イヤな事をつい考えてしまうのを予防することにもなります。
悪い気分に流されて悪い考えを重ねると、さらに気分を悪くさせるだけでなく、その問題を心の中で大きくしてしまいます。
悪い考えに基づいた行動で現実問題を悪化させてしまうことにもなりかねません。
悪い気分に流されて、ついしてしまう悪い考えを長い時間続けないように、「気分のせい」と考えて早めにストップして、「気分を変えよう」と心がけることができるようになれば、様々な問題を今よりも小さくすることができるでしょう。