読書日記

  行為の自問

 『自省録』(マルクス・アウレーリウス)より、
 一つ一つの行為に際して自ら問うて見よ。「これは自分といかなる関係があるか。これを後悔するようなことはないだろうか」と。
 現在私のなすことが、叡智を持つ、社会的な、神と同じ法律の下にある人間の仕事であるならば、それ以上なにを求めようか。
 自分が生活の中でしている行為を一つ一つ問い直してみるといいのでしょう。
 たとえば、この行為は必要なことか、やらなくてもいいことではないか。
 たとえば、この行為をやったほうが(自分のために)いいことか、(自分のために/社会的に)やらないほうがいいことか、後悔するようなことではないか。
 たとえば、この行為は自分が本当にやりたいことか、本当はやりたくないことか。
 たとえば、この行為をやるのは楽しいか、つまらないか、苦しいか。

 後悔するような、やらないほうがいいことは、やめられるといいでしょう(悪い癖がやめられない)。
 自分がやりたくないことや楽しくないことで、やらなくてもいい行為はやめられるといいでしょう。そうすれば、その分の時間とエネルギーをもっと自分がやりたいことに使えるでしょう。
 やりたくなくても楽しくなくても、やる必要のある行為はやらなくてはなりません。やらなくてはならないことは少しでも楽しめるように工夫努力できるといいでしょう。

 ふだんしている行為を自分の心に問い直すことで、幸せに生きるために必要ない行為を減らし、幸せになれる行為を増やしていけるといいのでしょう。
 また、やる行為はどういう心でやれるかが大事だと思います。
 自分が幸せになれるように行動を変えていけるようになるといいのではないでしょうか。



   

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