読書日記

  適当な運動

 『幸福論』(アラン)より、
 気分に逆らうのは判断力のなすべき仕事ではない。判断力ではどうにもならない。そうではなく、姿勢を変えて、適当な運動でも与えてみることが必要なのだ。なぜなら、われわれの中で、運動を伝える筋肉だけがわれわれの自由になる唯一の部分であるから。ほほ笑むことや肩をすくめることは、思いわずらっていることを遠ざける常套手段である。
 気分が悪い時には、悪い考えをしやすく、それが悪い行動につながってしまうこともあります。
 たとえば、イライラしている時に、物事を冷静に考えられなかったり、ちょっとしたことで過剰に反応してしまったり、人に当たってしまったり、衝動買いややけ食いをしてしまったり、・・・。
 たとえば、気分が沈んでいる時に、自分を責めて落ち込んでしまったり、やるべきことをやらなかったり、・・・。

 そういう時に、気分の悪い原因をつきとめて有効な対策を考えることはなかなかできないでしょう(それが簡単にできるようなことなら、とっくに解決しているはず)。
 (今/自分には)どうしようないこともあるのです。
 そういうことは頭で解決しようとするのではなく、気分を変える方法を実践したほうがいいのでしょう。

 気分転換の方法はたくさんありますが、身体を動かす有効な方法がいろいろあると思います。
 たとえば、ほほ笑む笑う、声を出す(人と話す・電話する・歌う)、肩の上げ下げ・体操・ストレッチング歩く・走る、様々なスポーツ、・・・。
 身体を動かすことに集中する(もっといいのは、楽しむ)ことで、イヤなことを忘れられるといいのでしょう。

 試行錯誤を繰り返しながら、自分に効果がある気分転換法をいくつか身につけられるといいでしょう。
 気分が悪くなったら早めに気づいて意図的に気分転換をする習慣をつくれると、なおいいでしょう。



   

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