読書日記

  自分の気分に無関心になる

 『幸福論』(アラン)より、
 しあわせになる秘訣の一つは、自分の気分に無関心になるということだ。
 つまり自分のあやまち、自分の悔恨から、すなわち自己を責めるいっさいのみじめな反省からほんとうの自分を切り離すことである。「この怒りだって、おさまりたくなればおさまるさ」と言うことだ。
 自分の悪感情や悪い気分につられて、犯人探しをして人のせいにしたり自分を責めたりするから、余計に不幸な気もちになってしまうのです。そういうことが多い人は、なかなかしあわせにはなれないのでしょう。
 自分の悪い感情悪い気分に流されない情念の説得力に負けない)ようになることが、しあわせになるためには大事なのでしょう。

 悪感情や悪い気分はイヤなことを考えなければ、自ずとおさまっていくのです。
 悪いことがあっても、そのことを考えない(問題化しない)ようにできれば、それですむことが実は多いのです。
 ついしてしまった悪い考え(不幸になる考え方)は途中でストップすればいいのです。他のことに心を切り替えられると、なおいいでしょう。

 自分の悪い気分にはできるだけ反応しないように、無関心になれるといいのでしょう。
 反対に、気分よく生活するように心がけることが、しあわせに暮らすだけでなく、不幸になるのを予防するために役立つのだと思います。



   

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