読書日記

  幸福になるのはむずかしい?

 『幸福論』(アラン)より、
 不幸になるのは何もむずかしくない。ほんとうにむずかしいのは、幸福になることだ。
 だからといって、幸福になろうとしないことの理由にはならない。まったく逆なのだ。
 ことわざにもある通り、すばらしいことは何でもむずかしいものなのだ。
 不幸になるのは、何か悪いことをすれば、簡単になれそうです。
 人に悪いこと、社会に悪いこと、自分の身体に悪いこと、自分の心に悪いこと、自分の将来に悪いこと、・・・。
 何もしなくても、不幸になる考え方をするだけで、誰でもいつでもどこでも不幸(な気もち)になることはできるでしょう。
 幸福になるためには、できるだけ不幸にならないようにすることも大事です。

 幸福になる方法はたくさんあるはずです。
 ですから、一時的に幸福になるには簡単な方法もあると思います。
 でも、日常的に幸福になるのはむずかしいという人が多いのでしょう。

 一方、幸福になるのは「簡単」と言える人もいると思います。
 今幸福な人には「簡単」で、今幸福でない人には「むずかしい」のかもしれません。
 たとえば、キャベツの千切りがうまくできる人は「簡単」と言い、うまくできない人は「むずかしい」と言う場合が多いでしょう。
 「できる人には簡単」で、「できない人にはむずかしい」というのは、当たり前かもしれませんが、「できるようになれば簡単にできること」ってけっこう多いのではないでしょうか。

 「幸福になるのは(私には)むずかしい」「(私は)幸福にはなれない」などと考え、幸福になろうと努力しないのは、自分のためによくないと思います。
 そういう人は、まず“幸福”についての幸せになる考え方幸福はたくさんある/“幸福になる”とは/人を幸福にする/自分を育てるなど)をすることで、努力すれば自分も幸福になれると思えるようになることだと思います。
 そして、実際に幸福になるための努力をすることが大事なのは言うまでもないことです。



   

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