読書日記

  やる/やらない

 『魂をゆさぶる禅の名言』(高田明和)より、
 やればやっただけの結果、効果を上げることができるのです。
 しかし、やらなければ何の進歩もないだけでなく、妄想、つまり、憎しみや怒り、恐怖などの感情と、煩悩、つまり何かを欲しがったり、人にやりたくない、人から奪いたいなどと思う気持ちとによって、雲は厚くなり、心の輝きが減る可能性もあるのです。
 やればその分、前へ進み、それだけ目標達成に近づけるのです。前進を続けていれば、いつかはゴールに到着すると信じられるのです。
 目標を達成できれば、その努力に見合う幸せを得られるはずです。また、それなりの自信を得られることも大きいと思います。
 努力の過程を楽しめたり、日々充実感を感じられたりすると、なおいいでしょう。
 たとえ目標を達成できなくても、努力の過程で進歩できたはずです。つらさ・苦しさに耐えて頑張ったのなら、忍耐力が向上し、強くなれたのです。それを次の目標達成やその後の人生に活かせるといいのです。

 何もやらなれば、何も得られないのです。過程の楽しみも、充実感も、進歩も、自信も、強さも、幸せも。
 それどころか、能力が低下したり、自信がなくなったり、弱くなったり、不安になったり、空しくなったり、というようなことにもなりがちです。

 気もちも沈みがちになり、気分がすぐれないことも多くなるのではないでしょうか。
 そんなときヒマな人は、妄想をして悪感情を強くしたり、煩悩にとらわれて不幸に陥ったりしやすいのでしょう。
 誰かのことを悪く考えて憎しみや怒りを募らせたり、将来を悲観的に考えて不安や恐怖を感じたり、欲しいものを今自分がもっていないことを不幸に思ったり、欲しいものをもっている人に嫉妬したり、・・・。

 幸せになりたければ、自分が望む幸せ自分の幸せ)を求めて努力すればいいのです。
 努力すればそれだけの結果(幸せ)を得られるのです。努力の過程で幸せになる能力が向上すれば、それを活かしてさらに幸せになれるのです。
 幸せになる能力は使い続ければ維持でき、工夫しながら使えば向上でき、使わなければ低下するのです。
 自分の心(幸せになる能力)を磨く努力を続けることで、心の輝き(幸せになる能力とそれに伴う幸せ)を増やしていけるといいのではないでしょうか。



   

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