読書日記

  愚かになる

『老子』(小川環樹・訳注)をヒントに考える“幸せの道”。

幸せの達人は、賢くなるのではなく、
 むしろ愚かになることで幸せになる。
 自分をコントロールできないのは、
 余計な知識や知恵が多いからである

 (『老子』第65章「古之善為道者、非以明民、将以愚之、民之難治、以其智多」)

 幸せになれないのは、余計なことを考えるからかもしれません。
 幸せなことがあった時、余計なことを考えると幸せを感じられなくなってしまいます。いいことがあった時には、「いいなぁ」「うれしい」「幸せだなぁ」などと素直に思うだけで、幸せを感じられるのです。
 好きなことややりたいことをやっている際に、余計なことを考えると楽しめなくなってしまいます。「楽しもう」と思い、今やっていることに集中したほうがいいのです。
 やりたいことがあるのに、余計なことを考えて行動できなくなってしまうことがあります。自分のやりたい気もちを大切にして、やりたいことがやれるといいのではないでしょうか。

 不幸になるのは、余計な不幸になる考え方をしているからでしょう。
 悪いことがあった時には、余計なことを考えずに、「こういうこともある」と、心静かに受け入れられるといいのです。
 つい不幸になる考え方をしてイヤな気もちになっても、幸せになる考え方を心がけることでストップし、切り替えられるといいのです。

 今できる自分のやりたいことをやる、無理をしない、今やっていることを楽しむ、・・・。
 真に幸せな人は、赤子のようであり、愚かに思われることもあるのでしょう(大賢は大愚に似たり)。

 幸せになるために、いちばん大切なのは素直な心ではないかと思います。
 愚直なくらいに素直な心をもてたらいいのかもしれません。



   

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