読書日記

  旅と人生

 『笑って生きればすべてうまくいく』(齋藤茂太)より、
 旅というのは不思議なものだ。旅には苦労や失敗やトラブルがつきものだが、旅から帰ってくるとそういったことが楽しい思い出となる。楽しい笑い話になる。
 旅の途中で「何かあったとき」のほうが、後になればずっと印象が深い。「何もなかった」旅の、なんと味気ないことか。
 考えてみれば人生も、そういうものかもしれない。何事もない、順風満帆な人生の、どこが面白いというのか。何かあるから生きていくのは面白い。
 人は旅をします。
 旅の目的は、人それぞれ、その時々で違います。何かを観るため、何かを食べるため、何かを経験するため、同行者と楽しい時を過ごすため、何かを忘れるため、心身を癒すため、何かを探すため、・・・。
 旅の途中には思わぬことがあり、苦労したり困ったりすることもあるでしょう。でも、後に笑い話になることが多いのではないでしょうか。

 人はそれぞれの人生を生きます。
 「なんのために生きるのか」は人それぞれで、自分が「○○のために生きたい」と思えるのならなんでもいいし、人生の目的は特になくてもいいと思います。
 人生には苦労や失敗やトラブルがつきものです。でも、後に笑い話になることが多いのかもしれません(特に、後に幸せに暮らせるようになれた人は)。

 「人生は旅」によく例えられます。
 旅をする目的は、目的地に行くことではなく、旅の過程を愉しむことです。結果だけを考えれば、「どうせ家に戻ってくるのなら、行っても行かなくても一緒」ということになってしまいます。
 「過程を愉しむ」ことが大切なのは、人生も同じだと思います。

 人生の目的も、生きる過程を愉しみ、その中で「幸せを感じるため」と考えてもいいのだと思います(人生の目的としての幸せ)。
 幸せに生きるために、多少の苦労は覚悟して、自分の人生でやりたいこと自分が幸せになれることをやれたらいいのではないでしょうか。

明日嫁ぐ私に苦労はしても   笑い話に時が変えるよ

心配いらないと笑った (さだまさし・作詞「秋桜」より)



   

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