読書日記

  幸せの弊害?と効用

 『幸せを科学する』(大石繁宏)より、
 幸せ(特に自己満足)は、他人に対して無頓着になるという可能性が懸念される。しかしさまざまなデータを検証してみると、幸せな気分は他人への気配りと正の相関があるという結果が多い。

 また、幸せは怠慢を呼ぶという可能性も挙げられるが、実際のデータを見てみると、幸せな人のほうが不幸せな人より働き者であるという結果が出ている。

 最後に幸せな人は健康かという問題があるが、追跡調査のデータを見てみると、幸福感の高い人のほうが低い人より長生きしているという結果がほとんどである。
 幸せな人は、自分の幸せに浮かれて他人に無頓着になるのでしょうか。
 むしろ、幸せな気分だと心に余裕が生まれて、まわりの人への気遣いができ、人にやさしくなれるのではないでしょうか。そのために、幸せな人は対人関係もいいのでしょう。
 反対に、不幸な人は自分のことに精一杯で人への気配りができなくなり、人につらく当たってしまうこともあるでしょう。

 幸せな人は、今の生活に満足して努力を怠るようになるのでしょうか。
 幸せな人のほうがいい努力ができ、その結果として成績目標達成にもつながりやすいのでしょう。
 反対に、不幸な人は仕事や学業や家事などにも身が入らなくなりがちでしょう。

 幸福感は心身の健康にいい影響があると思います。「幸福は良薬」などとも言われます。幸せな人は少しは長生きしやすいのでしょう。
 長寿の方の長生きの秘訣の一つには、「くよくよしない」というのがよく入っています。
 むしろ、「不幸(悪感情)は毒」と考え、できるだけ幸せになる考え方を心がけることができるといいのではないでしょうか。

 幸せの弊害は本当にあるのでしょうか?(私にはわかりません)
 むしろ、「幸福は幸福を呼ぶ」のだと思います。
 それを意図的に実現できるように、「幸せを力に幸せになれることをやれるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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