大石らは、イリノイ大学の学生200人あまりからありとあらゆるデータ(7週間にわたる日記法で、どれくらい幸せか、学業や友人、恋愛関係、性格、価値観、容姿、政治的態度など)を取った。日常生活が幸せなら学業もすすんで成績も良くなる。良い成績をとるとうれしく、幸せな気もちになれる。というような、好循環が生まれるのかもしれません。
学業という面では、幸せな学生のほうが不幸せな学生よりも良い成績を収めているが、「非常に幸せ」な学生たちは、「幸せ」な学生ほど努力していないようである。
大石らは、世界価値調査という世界96ヵ国、10万人以上の調査対象者から得たデータをもとに似たような分析を試みた。
全般的には幸せと答えた人の最終学歴は不幸せと答えた人より高かった。しかしながら、「最も幸せ」な人たちの最終学歴は「幸せ」な人たちの最終学歴より低いことがわかった。
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