読書日記

  自分を愛することと他人を愛すること

 『愛するということ』(エーリッヒ・フロム)より、
 聖書に表現されている「汝のごとく汝の隣人を愛せ」という考え方の裏にあるのは、自分自身の個性を尊重し、自分自身を愛し、理解することは、他人を尊重し、愛し、理解することとは切り離せないという考えである。
 自分自身を愛することと他人を愛することとは、不可分の関係にあるのだ。
 愛するとは相手を大切にすること。
 自分を愛するように人を大切にできるといいのでしょう。
 そのためにも、まず自分を愛することが肝心なのでしょう。

 愛する(大切にする)ためには、第一に相手を尊重すること。自分を愛するためには自分を尊重すること、人を愛するためには人を尊重すること。
 次に、相手を理解(しようと)すること。自分を愛するためには自分を知ること、人を愛するためには相手を理解すること。
 そして、愛するとは相手を幸せにすること。自分を愛するためには自分を幸せにすること、人を愛するためには相手を幸せにすること。
 このようなことが大事なのでしょう。

 人を幸せにできるかどうかは、人を愛する能力によると考えられます。
 自分を愛せる人は人を幸せにできる、自分をうまく愛せない人は人をうまく愛せない、自分を愛せない人は誰も愛せない、とも考えられるでしょう。

 まず自分を愛する(幸せにする)ことができるようになり、その方法の一つとして人を愛する幸せを感じられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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