読書日記

  自己愛

 『愛するということ』(エーリッヒ・フロム)より、
 私自身も他人と同じく私の愛の対象になりうる。
 自分自身の人生・幸福・成長・自由を肯定することは、自分の愛する能力、すなわち気づかい・尊敬・責任・理解(知)に根ざしている。

 利己主義と自己愛とは、同じどころか、まったく正反対である。利己的な人は、自分を愛しすぎるのではなく、愛さなすぎるのである。
 愛の対象は他人以外にもたくさんあります。
 たとえば、仕事を愛する、趣味やスポーツを愛する、自然を愛する、・・・そして、自分を愛する。

 自分を愛するということには、自分の人生を大切にする、自分を幸福にする自分を育てる、自分のやりたいことをやるというようなものが含まれるでしょう。
 そして、それを実践するためには自分を幸せにする能力が必要であり、自分に気をつかう自分を尊重する、自分を幸せにする責任感をもつ、自分を知るというような能力が大事なのでしょう。

 自分を愛することは、自分を甘やかしたり、まわりの人を粗略に扱ったりすることではないのでしょう(それは自分の幸せに反することです)。
 自分が幸せになれるように、自分の幸せを求めるとともに、まわりの人を大切にすることも大事なのではないでしょうか。



   

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