読書日記

  「ムダ」を見直してみよう

 『「ゆっくり」でいいんだよ』(辻信一)より、
 これまで「ムダ」と思いこんできたことや、世間で「雑用」などと呼ばれてバカにされていることを、ひとつまたひとつと見直してみよう。

 人とムダ話をすること。ゆっくりと時間をかけて食べること。ボーッともの思いにふけること。願うこと。祈ること。
 何の役にもたたないと思われてきたことに、実はすごい価値があるかもしれない。
 人がやっていることで、自分がムダだと思っていること、自分がやっていないことを探し、見直してみると価値あることが見つかるかもしれません。人がやっていることには何かしら価値があるはずです。
 また、人が楽しんでやっていることで、自分が楽しんでいないことを見直してみるのもいいでしょう。

 自分がムダ話と思うことでも、それを楽しんでいる人はたくさんいるし、楽しい以外の価値もあるのではないか。
 食べること歩くこと仕事・勉強・家事、お風呂に入ること、寝ることなど生活の中のひとつひとつを楽しむ工夫ができるのではないか。
 時には、何もしないでボーッとするのもいいのではないか。と言っても、何かしら考えることはするでしょう(無念無想は難しい)。自由にもの思いにふけるのもいいのではないか。
 願うこと、祈ることにはすごい価値があるのではないか。心から願う・祈ることが希望をもつことにつながり、さらには夢をもつことにつながればいいのではないでしょうか。

 『ムダなことは何ひとつない』とも言われます。
 価値を見いだせるかどうかは、その人しだい。少なくとも関心興味好奇心があれば、ムダではないはずです。少しでも楽しめたり幸せを感じられることには十分に価値があるのです。

 「楽しくない/つまらない」「いいことがない」などと思って生活している人は、「ムダ」と思いこんでいることを見直してみることで、ひとつでも価値あるものが見つかればいいのではないでしょうか。
 その際、価値があるかどうかは、効率優先ではなく、自分の心の価値を大切に考え直すことが大事でしょう。



   

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「ゆっくり」でいいんだよ』辻信一

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