読書日記

  自分を観察し、変えていく

 『集中力』(セロン・Q・デュモン)より、
 精神の集中力は、自分自身を仔細に観察して、はじめて伸ばすことができます。
 自分自身と自分の行為、さらに他の人の行為を観察しはじめると、自律器官を使うようになり、それを続けていると自律機能が向上し、そのうち自分の考えや望みや計画をすべて誘導できるようになります。

 目の前のことに意識的に心の焦点を合わせる能力が、集中を可能にします。そして焦点を合わせることができるのは「訓練された心」だけです。一つのことに考えをとどめ、すべての器官がその考えを吟味する時間を与えることが、集中なのです。
 集中をコントロールできるようになるためには、自分自身を観察することが必要でしょう。
 自分の行動や心の働きを観察し、一つ一つ、少しずつ改善していくことが肝心です。

 集中するためには、目の前のことに心の焦点を合わせることです。
 集中の習慣がない人は、はじめは意識しないとうまくできないでしょう。
 意識して続ければ、慣れてきて、だんだんラクに、少しずつできるようになれるでしょう。
 それが習慣になれば、無意識に集中できるようになれるのです。

 今やっていることに集中できるようになれば、やっていることの質を高めることができます。
 一つ一つのことを大切にし、楽しめるようになれることも多いでしょう。

 心の三大要素は、「感情」「望み」「思考」です。
 自分を育てるためには、まず自分の感情・気分を知り、次に考え方を変える、そして行動を変えることが重要です。
 集中することも、同様だと思います。
 その際に大事なのが「集中できるようになりたい」という強い望みです。それがあれば、粘り強く自分を観察しながら、少しずつ変えていくことができるのではないでしょうか。



   

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集中力』

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