読書日記
思考を一点に定める
『集中力』(セロン・Q・デュモン)より、
集中することのできる人は幸福で、忙しく働いています。だらだらと時間を過ごすことはしません。
明瞭に考える力、思考を一点に定める力、さらに真実を見抜く力を鍛えれば、集中力はすぐに身につくでしょう。
考えを集中するための必須条件は、余計な考え――つまり自分の選んだことに関係のないすべての考えをシャットアウトすることです。
仕事にしろ、家事にしろ、勉強にしろ、集中してできる人は、だらだらとはやらずに、イキイキとできるでしょう。
集中できる人は、やる時はやる、休む時は休む、楽しむ時は楽しむというように、それぞれの時間に集中してその目的を果たすこともできるのではないでしょうか。
それは、集中してやっている、ベストを尽くしているという自覚があればこそ可能なのではないかと思います。
だらだらとやっている人は、先の見通しや期待ももてずに、不安になったり焦ったりして、それ以外の時間も充分に楽しんだり休んだりできないのではないでしょうか。
考える力をつけるためには、一つの考えに集中することを習慣とすることでしょう。続ければ、少しずつ力はついてくるはずです。
思考を一点に集中するためには、まず「さぁ、やろう」「集中しよう」「一所懸命にやろう」「ベストを尽くそう」などと考えてとくかく始めること。そして、余計なことを考えないようにすること(ふと考えてしまっても、「こんなことを考えずに、集中しよう」と戻せばいいのです。何度でも)。
真実を見抜く力をつけるためには、素直な心になるために努力すればいいのではないでしょうか。
集中するためには、楽しむ工夫をするのがいちばんではないかと思います。
楽しめるようになれば、自ずと集中できるようになれるのではないでしょうか。
そのこと(仕事/家事/勉強など)から幸せを感じられるようになれたら、なおいいでしょう。仕事には仕事の幸せがいろいろあるはずです。同様に、家事にも、勉強にも、何かしら喜びや幸せを得られるものがあると思います。その中から一つでも二つでも自分の幸せを見つけて、生活の中で幸せを感じられるようになれたらいいでしょう。
急いだり焦ったり力が入りすぎているのは、いい集中ではないと思います。
少し心の力を抜いて、楽しんだり幸せを感じたりできるのがいい集中ではないかと思います。
「集中しよう」と考えるだけでなく、「楽しもう」と考えることがいい集中、そしていい結果につながることも多いでしょう。
集中して何か(仕事/家事/勉強など)をやったほうがいいのは、「自分の幸せのため」ではないでしょうか。
そのことを忘れないことが、まず大事なのかもしれません。