読書日記

  人の癖や態度

 『鈍感力』(渡辺淳一)より、
 さまざまな人の、さまざまな癖や態度が気になる人もいれば、あまり気にならなず、そんなことはどうでもいい、と思う人もいます。

 このあたりは、人それぞれの感性ですが、一つだけはっきりしていることは、さまざまな不快感をのみ込み、無視して、明るくおおらかに生きる、そんな鈍感力を身につけた人が、集団の中で勝ち残るということです。
 世の中にはいろんな人がいます。
 いい人もたくさんいますが、イヤな人もたくさんいるでしょう。
 無神経な人、意地悪な人、口が悪い人、思いやりのない人、マナーが悪い人、モラルがない人、・・・。
 そういう人の癖になっている行動や態度に対しては、イヤな気もちになったり“くよくよ”“イライラ”したりするよりも、あまり気にせずに軽く受け流すことができたほうがいいでしょう。

 イヤな相手に対してどう感じるかは、人それぞれですが、その人の考え方によるところが大きいと思います。

 そういう人(の行動や態度)を「なんでこんなふうにするんだ」「信じられない」「許せない」などと(無意識にでも)思っていると余計にイヤな気もちがするでしょう。
 まずは、「こんな人もいる」と考えられるといいでしょう。
 さらに、「こんな人のために“くよくよ”“イライラ”するのは損だ」と考え、「こんな人のことを考えるより、いいことを始めよう」と心を切り替えられると、なおいいでしょう。

 また、考え方・意見・価値観ややり方・習慣などが自分と違うことにイライラしてしまうこともあるのではないでしょうか。
 そういう時には、「人は人、自分は自分違っていていい)」と考えられれば、そんなにイライラしないですむでしょう。

 人がどうかはあまり気にせずに(ある意味鈍感に)、相手のイヤな所には気づかないフリをしてやり過ごせるようになれたらいいのではないでしょうか。
 「鈍感力」とは、「鈍感に見せる力」なのかもしれません。



   

次の日の日記

鈍感力』渡辺淳一

ホームページ