読書日記

  人からの嫌がらせ

 『鈍感力』(渡辺淳一)より、
 友人や会社の同僚による嫉妬や中傷、嫌がらせなどはよくあることです。
 こんな状態のときこそ、もっとも必要なのが鈍感力です。これさえあれば、どんな苦しいことも逆にプラスに転化して、前向きに生きていくことが可能になるのです。

 どうして相手がそういうことをするのか、暢んびりゆっくり考えて、相手の気持ちを察してやる。この心の広い鈍さこそ、生きていくうえでの大きな力となっていくのです。
 世の中にはいろんな人がいます。
 ひどいことを言ったり嫌がらせのようなことをしたりする人もいます。
 そういう人に出会うたびに、すごく傷ついたり落ち込んだりしていたら、なかなか幸せには暮らせないでしょう。
 そういう人がいても、ちょっとぐらいイヤなことをされても、(ある意味鈍感に)あまり苦にしないようにできたらいいのではないでしょうか。
 そのためには、幸せになる考え方を身につけられるといいでしょう。

 そういう人からひどいことを言われたり意地悪をされた時に、自分が傷ついたり落ち込んだりするのは“相手の思うツボ”でしょう。まずは「こんな人もいる」「この人はこういう人」「こんな人のために傷つくのはよそう」「まともに相手をしないようにしよう」などと考えられるといいでしょう。
 そういう人に対しては、平然と相手にしないのがいちばんの仕返しではないでしょうか。

 と言っても、すぐにはうまくできないかもしれませんが、幸せになる考え方を心がけることを続ければ、少しずつできるようになれるでしょう。
 そういう意味では、イヤなことをする人は「いい練習相手」、イヤな出来事は「いい経験」と考えることもでしょう。

 また、こんなことをするのは、「イライラしていたのかもしれない」「心の中に大きい問題を抱えているのかもしれない」「過去につらい経験があったのかもしれない」「かわいそうな人なのではないだろうか」などと、相手の気もちや事情を察することができるといいのではないでしょうか。

 人からイヤなことをされて、多少イヤな思いをしても、あまり苦にせずに受け流し、素早く立ち直れる。そんな“柳に風”流のしなやかな強さを身につけることができたらいいのではないでしょうか。



   

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鈍感力』渡辺淳一

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