鈍感力

  以前、小泉元首相が、渡辺淳一さんの本『鈍感力』から、
  「目先のことに鈍感になれ」「鈍感力が大事だ」と言い、
  “鈍感力”という言葉が話題になりました。

  渡辺淳一さんのブログの中に、次のよう書いてありました。

   「鈍感なのは生きていくうえで、強い力になる」
   「ひりひりと傷つき易い、鋭く敏感なものより、
    たいていのことではへこたれない、鈍く逞しいものこそ、
    現代を生き抜く力であり、知恵でもあるのです」

  「敏感なのはいいこと、過敏は・・・」
  また、「過剰反応はよくない」のだと思います。

  ちょっとぐらいイヤなことがあっても、
  「こういうこともある。まぁいいか」と
   受け流したほうがいいことが多いのではないでしょうか。

  「信じられない」「許せない」「あの人が××」「自分は××」などと
   考えると悪感情が強く、長く続くことになるでしょう。
  考えれば考えるほど、自分の頭の中で問題を大きくしてしまいます。

  小さいことに、いちいち気分を悪くして、悩ましい時間を過ごすよりも、
   その分の時間とパワーを、
   自分が幸せになるために使えたほうがいいのではないでしょうか。

  一方、本当に鈍感なのもよくないと思います。
  人に対する配慮や思いやりに欠けたり、
   自分の問題点に気づけないのは、自分のためによくないでしょう。

  また、いいことに気づけないのもよくないでしょう。
  「いいことは素直に喜び、悪いことは軽く受け流す
   ことができるようになれたらいいのではないでしょうか。

  「鈍感力」とは、「鈍感に見せる力」なのかもしれません。




    鈍感力』渡辺淳一

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