しあわせ日記
3月30日(木) 自分を戒める
PHP4月号の「今を生きる――わたしの見方・考え方」は、
半田孝淳さん(曼殊院門跡門主)。
人間には欲望があって当たり前です。努力や精進をするのも、我が欲望を満たしたいがためです。それは悪いことではない。ただ、どこかでそれを止めないと、欲望とは際限なく広がっていくことも知っておくことです。
欲望を抑えるものは何か。それはただ一つ、自分自身への戒めです。これ以上の欲望は他人に迷惑がかかる。この欲望を満たせばきっと誰かを不幸にする。ならば、ここで抑えることにしよう。越えてはならない一線を自らがつくり、いつも自分を戒める。それが欲望を活かす道だと思います。
人は、自分が望むものを得ることで、幸せな気もちになれます。
自分が望むものが(わから)ない人は、幸せになりにくいでしょう。
でも、自分の望み(幸せ)のために、人に迷惑をかけたり人を不幸にしたりするのは望ましくはないでしょう。
それは「人に迷惑をかけたくない」「人を不幸にしたくない」という望みがあるからだと思います。
また、「○○はいいこと、○○すぎるのはよくないこと」です。
「食べる」のはいいことですが、「食べすぎ」は自分にとってよくないでしょう。
同様に、働きすぎも、遊びすぎも、休みすぎも、考えすぎも、寝すぎも、・・・よくないでしょう。
やはり、どこかで「これ以上はやめたほうがいい」と考えられたほうがいいでしょう。
また、「○○が(得られ)ないから」と不幸になるのは、求め(る気もちが強)すぎるのだと思います。
求めすぎは不幸の元です。
少し力を抜いて、「○○たらいいな」ぐらいに考えられたらいいのではないでしょうか。
自分の望ましくない欲望や言動に歯止めをかけるためには、自分を戒める考えができたらいいのでしょう。
たとえば、「人のせいにするのはやめよう」「おかれた状況のせいにするのはよそう」「グチを言うのはやめよう」「人の悪口は言わないほうがいい」「議論はしない」「言い訳しない」「自分を卑下しない」・・・。
また私は、人に対する悪い想像、みにくい嫉妬、不幸になる考え方で落ち込むことなどをする「そんな自分にはなりたくない」と考えることもあります。
幸せになるために自分が望むことをし、不幸にならないために自分が望まないことをしないように心がけることで、「なりたい自分」に少しずつなっていけたらいいのではないでしょうか。