今週の生きるヒント 「嫌いな人がいる」

 「嫌いな人がいる」というのはしかたがないような気もします。人には好き嫌いがありますから。
 嫌いな人が近くにいるとイヤな思いをすることが多いのではないでしょうか。
 「嫌いな人がいる」場合には、どうしたらいいのでしょうか?

1.嫌いな人への対策
 私が今まで書いてきた嫌いな人への対策をまとめてみることにします。
 世の中にはイヤな人もいます。そういう人の存在やあり方を否定しても腹が立ったり悲しくなるだけで、そういう人をいなくしたりそういう人を変えることはできません。「そんな人もいる」「そんな人のためにイヤな気もちになるのは損だ」と考えてしまったほうがいいと思います。
 また、誰かと多少悪い関係になってしまうことがあっても、そういう関係を苦労して改善しようとしなくても、「このままでいいか」と考えてしまっててもいいと思うのです。

 頭にくることを言ったりして平気で人を傷つける人もいます。そういう時には「まず黙る」などでその場をなんとかやり過ごしその場を離れたら、イヤな相手のことは考えないように、「こんな人のことより好きな人のことを考えよう」などと考えられたら、と思います。

 嫌いな人とはつきあわないようにできればいいのですが、つきあう必要がある人もいます。そういう場合には、嫌いな人ともそれなりにつきあうことができたらいいのですが。

2.嫌いな人が苦になるのは
 嫌いな人がいてもいい(しかたがない)と思えるのなら、それを苦にせずにすむはずです。苦にならなければ問題はないと思います。
 ではなぜ、嫌いな人がいるのが苦になってしまうのでしょうか?

 まず、嫌いな人がいることを受け入れられないのはなぜでしょうか?
 嫌いな人がいるという事実を認められないのは完璧主義(自分のまわりはすべて自分の思い通りでないと気がすまない)なのかもしれません。
 嫌いな人を許せないというのは人に求めすぎなのではないでしょうか。
 嫌いな人がいることに耐えられないというのは、単にわがままなのかもしれません。

 嫌いな人がいる自分が許せないのかもしれません。それは、人を嫌いになることは悪いことだと思いこんでいるか、人を嫌いになってしまうのは自分が未熟だからと思っているからではないでしょうか。

 嫌いな人がいるのはしょうがないと思います。嫌いな人がいても苦にするのは自分のためによくないと思います。
 嫌いな人がいることを受け入れ、その人と接する時に多少イヤな思いをすることは覚悟して、その(前項のような)対策を考えられたら、と思います。

3.自分を育てるのなら
 嫌いな人がいてもいいとは思うのですが、「自分を育てよう」という気があるのなら、「嫌いな相手はいい練習相手」と考えてみてはどうでしょうか。

 まずは、相手に対する自分の考え方を考え直してみたほうがいいと思います。
 決めつけない余計なことを考えない、できればいいように考えることができたら、と思います。

 もう一つは、相手のいいところを想い浮かべることで人間関係を良くする方法を試してみることをおすすめします。

 嫌いな人がいるとイヤな思いをするのは自分ではないでしょうか。
 人に対して自分がどう思うかは、結局、自分に返ってくるのだと思うのです。

 「人づきあいが苦手」も参考になさってください。

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