このままでもいい


 人間関係で悩んだ時、「このままでもいいか」と思うことができたらいちばんラクなのですが。このままでいいのですから。
 と言っても、なかなか簡単にはそう思えないことも多いでしょう。
 でも、「このままでもいいか」と思えるように努力してみる価値はあると思います。
◇年に一回とか、たまにしか会わない相手との関係だったら、そんなにうまくいかなくても、少しぐらい悪くったって、(このままでも)いいじゃないか。
◇一・二時間とか、ほんの短時間だけいっしょにいればいいのなら、ちょっとぐらいぎくしゃくしたって、(このままでも)いいんじゃないか。
◇頭にくることを言われるなどのイヤなことも、時々ならいいんじゃないか。
◇話が途切れがちになるなどは、この程度ならまぁいいか、このままでもいいか。
◇自分にとってどうでもいい人、いい関係でなくても問題がない人だったら、このままでもいいんじゃないか。
◇変りようがない人もいます。この人のこういうところはしょうがない、このままでもしかたがない、と考えるしかないこともあります。
 「たまになら」「ちょっとの時間なら」「時々なら」「この程度なら」「この人とは」「しょうがない」などと考えることで、「このままでもいいか」と思えることを増やせたら、と思います。

 人間関係で悩むと、その結果は「人のせい」にするか、「自分のせい」にするか、どちらかになることがほとんどでしょう。「人のせい」にして腹を立てたり、嘆いたり、恨んだり、憎んだりしてもいいことはありません。「自分のせい」にして自分を責めたり、自分はダメだと思ったりしてもつらいだけです。自分を変えよう、人間関係を良くできるようにしようと考えるのはいいことですが、それには努力が必要で時間がかかることを覚悟しなければなりまん。
 人のせいにするのも、自分のせいにするのも、ほどほどにしたほうがいいと思うのです。人を変えるのも自分を変えるのも難しいことです。どちらも「このままでもいいか」と思ってしまったほうがラクなことが多いのではないでしょうか。「人が変わらない」とイライラしたり、「自分を変える」ことができないとくよくよしたり、“イライラ”“くよくよ”の悪循環に陥ってしまうよりは。
 「このままでもいいか」というのは、現実的な方法だと思います。現実を変えなくてもいいのですから。自分の考え方を変えるだけで悩まないようにすればいいのですから。

 うまくいかない人間関係があるのは当たり前、気が合わない人がいるのは当たり前、どんな人間関係でも少しぐらい問題があるのは当たり前、たまにはいさかいがあるのは当たり前だと思いませんか?
 当たり前だとわかれば、「この程度ならこのままでもいいか」「少しくらいぎくしゃくしたっていいじゃないか」「小さいトラブルはあってもしかたがない」などと考えることで、人間関係が少しはラクになるのではないでしょうか。
 もちろん、大切にしたい人間関係もあります。

   

人間関係のヒント

幸せのホームページ